野菜を食べないとどうなる?思いもよらない病気のリスクを抱えることも!

      2017/11/29

野菜を食べないと様々なリスクが?

野菜が嫌いな子供

野菜炒めや煮物、鍋の具材など、食事の中で欠かすことが出来ない「野菜」。シャキシャキ・ホクホク・トロっとなど様々な食感を楽しめ、味も種類によって全く違って美味しいですよね。

ただ、残念ながらそんな野菜の食感や味が苦手…という人がいるのも事実。子供だけではなく大人の中にも野菜嫌いの方が多く、野菜を食べずに生活している方も少なくないはず。

そこで今回は、野菜を食べないとどうなってしまうのという点に注目して、様々な情報をまとめていきたいと思います。

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体調を崩す原因になる?

体調が悪い女性

野菜が好きな人にとっては美味しく感じる味や食感も、苦手な人にとっては「ピーマンが苦い」「トマトのグニュっとするところが嫌い」と感じてしまうようです。

また、子供の頃に「野菜=マズイ」と感じたため、大人になってからもそのまま拒否し続けているという事もあります。

では、野菜を嫌いな人がこのまま野菜を食べない生活を送っていくとどうなってしまうのでしょうか?野菜は身体に良いと言われているだけに、健康面が心配になりますよね。

そこで野菜を食べないことで起こってしまう症状を、以下にピックアップしてみましたので確認していきましょう。

腸内環境の悪化

野菜には多くの食物繊維が含まれています。この食物繊維は、便を押し出す働きを活性化させたり、便の固さを調節して排出しやすくする効果があります。

そのため、食物繊維が不足することで、便が腸内に溜まりやすくなってしまうのです。

体内に溜まった毒素のうち約75%が便から排出されると言われており、その便が腸内に溜まっているというのは、腸内環境を悪化させ、大腸がんになりやすくなるとまで言われています。

腸内環境改善にオススメの野菜
ごぼうオクラ里芋 etc…

肌荒れや粘膜が弱くなる

野菜には多くのビタミンが含まれています。

ビタミンと言えばCやEなどの種類がありますが、これらは肉や魚にも含まれているほか、飲み物などでも補える為さほど不足することはないでしょう。

ただ、ビタミンAやビタミンB群などは緑黄色野菜に多く含まれているため、野菜を全く食べないと不足する事もあるようです。

これらがビタミンが不足すると、皮膚が乾燥しやすくなり肌荒れの原因となるほか、粘膜が弱り風邪を引きやすくなったり、口内炎が出来やすくなることがあるようです。

肌荒れにオススメの野菜
ブロッコリー山芋ピーマン etc…

病気のリスクが増加

野菜にはβカロテンを含むものが多くあります。このβカロテンには抗酸化作用があり、体内に溜まった活性酸素を除去してくれる働きがあります。

活性酸素が体内に溜まると、体内の細胞を錆びさせていき、老化が加速したりガンや動脈硬化などを引き起こす原因となってしまうのです。

また、病気の約90%が活性酸素が原因であるという事も言われており、活性酸素を除去してくれる抗酸化作用が非常に重要視されています。

そのため、野菜を食べないことで抗酸化作用を得られず体内に活性酸素が溜まると、様々な病気のリスクが高まると言えるでしょう。

抗酸化作用を持つ野菜
水菜かぼちゃにんじんモロヘイヤ etc…

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一日の最低摂取量は350g

ざるに入った野菜

やはり、野菜を食べないことで様々なリスクを抱えることが分かりました。嫌いとはいえ、野菜に含まれている栄養素はとても重要なものが多いので、最低限その栄養素は補ってあげたいところ。

では、一日で最低どれくらいの野菜を食べれば良いのでしょうか?

厚生労働省が定めている1日の野菜摂取量の目安は350gです。これはカリウム・ビタミンC・食物繊維などの必要量を摂取するには、どれくらい野菜を食べればいいのか?を分析した結果出された数字なので、この350gを目安に摂取すると良いでしょう。

350gの野菜出典:
https://www.karadakarute.jp/tanita/ksqa/ksqa063.jsp

ただ、この350gは同じ野菜ばかり意味がありません。その内訳として「緑黄色野菜が120g」「淡色野菜が230g」と定められているため、にんじんだけで350gやキャベツだけで350gでは、一日の摂取量を満たすことが出来ず…野菜が苦手な方にとっては少し大変かもしれません。

一例として、以下に一日の野菜摂取量の目安をまとめてみました。

野菜摂取量の目安
淡色野菜 きゅうり 70g
たまねぎ 70g
ごぼう 50g
キャベツ 30g
レタス 10g
緑黄色野菜 かぼちゃ 70g
にんじん 20g
ブロッコリー 20g
ミニトマト 10g

350gと聞いても、実際にどれぐらいの量なのか想像できない方がほとんどですよね。

生野菜なら、両手に山盛り1杯乗る分が1日の摂取量の目安と言われています。実際に手を広げて考えるとかなり量が多いように感じてしまいますが、野菜は火を通せばグッとかさが減るものが多いので、極端に多い量ではなさそうです。

また、1日3食しっかり食べるのであれば一食の目安は約120g程度なので、さほど多くは感じなくなります。

さらに、一皿で野菜70gを使ったものを5皿食べると考えれば計算しやすく、野菜サラダやきんぴらごぼう、きゅうりの漬物などを普段の食事に付け合わせて食べるといいですね。これであれば、目安の350gを摂取しやすくなるでしょう。

野菜ジュースは代替品になるの?

 

野菜の栄養素が身体にとって大切だということはわかりましたが、野菜嫌いな人にとっては…やはり嫌いなものを毎日食べ続けるのは大変かもしれません。

そんなとき、野菜の代替品として何が栄養を補えるものはないか?と考えたときに、まず頭に浮かぶのが「野菜ジュース」ですよね。

野菜ジュースの中には「一日分の野菜」と書かれたものや「野菜350g使用」と書かれた商品があると思います。

野菜ジュース

これらの野菜ジュースを飲めば一日に必要な分の野菜の栄養素を摂取出来そうなものですが、実はそうではありません。

野菜をジュースに加工する際、口当りを良くするために漉す(こす)ことで食物繊維が減るほか、加熱処理することで熱に弱いビタミンCなども失われてしまいます。

そのため、野菜ジュースだけでは野菜そのものを食べる分の栄養素を摂取することが難しいと言えます。

ただ、野菜ジュースを飲むことで得られる栄養素も多々あります。足りない食物繊維などは、ブルーベリーやアボカドなどのフルーツで補う事も出来るので、野菜ジュースとフルーツを併用して摂取するようにすると良いかもしれませんね!

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