病気の予防から美肌効果まで!明日葉に含まれる栄養素や効能とは?

      2017/02/22

明日葉について

新鮮な明日葉

お浸しや炒め物に天ぷらなど、様々な調理法で美味しくいただける「明日葉(あしたば)」。少しクセのある味が特徴的で、近年、健康野菜としても注目を浴びています!

そんな明日葉は、調理して食べるよりも、一時ブームになっていた青汁やサプリメントに使われている印象が強いのではないでしょうか?

高い栄養価を持つ明日葉は、様々な加工品の原料となっており、なんと流通している内の約9割は加工品になっているのだそう。それだけに、名前は知っているけれど、食べたことがないという方も多いかもしれませんね。

今回はそんな、栄養価が高いと注目されてる明日葉について、概要から効能まで色々な情報をまとめていきます。

明日葉の発祥や概要

収穫前の明日葉

明日葉は、セリ科シシウド属の植物で、日本が原産地とされている野菜です。

現在でも、房総半島や紀伊半島、伊豆諸島など、比較的温暖な太平洋沿岸部に自生しており、明日葉の全国生産高1位も伊豆諸島となっています。そのため、伊豆大島の名物は明日葉を使った天ぷら、ケーキやお茶、アイスクリームなどがお土産として販売されています。

明日葉という名前の由来は「今日摘んでも明日には芽が出る」というほど成長が早いことから名付けられたそうです。また、別名「八上草(はちじょうそう)」「明日草(あしたぐさ)」「明日穂(あしたぼ)」などとも呼ばれます。

近年、健康食品として注目され始めている明日葉ですが、元々は現地の方に薬草として知られている程度だったそうです。

江戸中期に書かれた「大和本草」に、滋養強壮に効果のある薬草として紹介されていたり、江戸時代に書かれた八丈島の記録書には、島が飢饉のときに明日葉を食べて飢えをしのいだとも記載されています。

これを世の中に広めたのが、明日葉研究の第一人者の1人である後藤博士という方でした。後藤博士は、自ら肺がんに侵されながらも、明日葉の効能を試すために大量の明日葉を食べ続けたそうで、その後手術が成功して術後10年以上も元気に過ごされたのだとか。

この研究によって、明日葉が栄養豊富だということが広く日本中へと知られるようになったのです。

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明日葉の栄養素

これだけ栄養価が高いと注目される明日葉には、どのような栄養素が含まれているのか、とても気になりますね!

そこで、以下に明日葉に含まれる栄養素を一覧にしてみたので、早速確認してみましょう!

※可食部100gの含有量

食品名 明日葉
エネルギー 33kcal
水分 88.6g
タンパク質 3.3g
脂質 0.1g
炭水化物 6.7g
食物繊維(総量) 5.6g
ミネラル含有量 ナトリウム 60mg
カリウム 540mg
カルシウム 65mg
マグネシウム 26mg
リン 65mg
1.0mg
亜鉛 0.6mg
0.16mg
マンガン 1.05mg
ビタミン含有量 ビタミンA レチノール当量 440μg
βカロテン当量 5300μg
ビタミンE αトコフェロール 2.6mg
ビタミンK 500μg
ビタミンB1 0.10mg
ビタミンB2 0.24mg
ナイアシン 1.4mg
ビタミンB6 0.16mg
ビタミンB12 0μg
葉酸 100μg
パントテン酸 0.92mg
ビオチン 0μg
ビタミンC 41mg

※食品成分データベース参照

やはり、明日葉にはたくさんの栄養素が含まれていましたね!中でも目を惹くのが、βカロテン・カリウム・ビタミンC・食物繊維などの含有量です。その他、栄養素も幅広く含まれていますが、個々の含有量がとても高いことが分かります。

これらの栄養素を摂取することで、私達の身体にどのような効能を与えてくれるのか、次の「効能」の項目で確認していきましょう!

明日葉の効能

肌が綺麗な女性

では、明日葉を摂取することで期待できる効能を以下にいくつかピックアップしてみたので、さっそく確認していきましょう!

デトックス効果

体内に溜まった毒素は、75%が便から排出され、20%は尿から排出されます。そのため、便秘気味の方や尿が出ずらいという方は、いつのまにか体内に毒素を溜めていることになります。

明日葉には、「食物繊維」が豊富に含まれており、特に「不溶性食物繊維」の量が豊富です。不溶性食物繊維の量だけ見ると、食物繊維の量が多いことで有名なごぼうよりも多く含まれているんです!

この不溶性食物繊維は、お腹の中で水を吸収して膨らみ、腸を刺激することで便を外へ排出する「蠕動運動(ぜんどううんどう)」を活発にしてくれます。これによって便秘が解消しやすくなるのです。

また、明日葉には「カリウム」も多く含まれています。カリウムは、腎臓に溜まった老廃物を尿と共に排出してくれる効果があります。他にも、「クマリン」や「ルテオリン」という成分にも利尿効果があり、これら成分の相乗効果で、さらにデトックスの効果が見込まれています。

病気の予防・免疫力アップ

明日葉を切った際に出る黄色くネバネバした成分には「カルコン」という、明日葉独自の成分が含まれています。このカルコンには、抗菌・抗炎作用のほか、内臓脂肪を減少させる効果があるんです。

カルコンの内臓脂肪を減少させる効果は、マウス実験でも証明されており、これによって高血糖や高血圧を予防することにつながっていきます。

また、カルコンには強い抗酸化作用もあります。明日葉にはカルコンの他にも、セリ科に多く含まれる「クマリン」という成分や、「βカロテン」、「ビタミンC」など、抗酸化作用を持つ成分が多く含まれているので、ガンや動脈硬化など様々な病気の予防や、免疫力アップに効果が期待されています。

美肌効果

明日葉には、栄養たっぷりなことで知られる、ほうれん草やケールよりも多くのβカロテンが含まれています。

βカロテンには、1つ上の効能で説明したように抗酸化作用があり、紫外線などによって発生した活性酸素を減らし、シミやシワなどを防いでくれます。

また、βカロテンが変換して作られるビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にしてくれる効果があるので、肌荒れの改善にも大きな期待が持たれています。

さらに、コラーゲンの生成に必要なビタミンCが豊富に含まれている事に加え、若返りに必要と言われるビタミンEも含まれているので、肌のハリを保つには最適の野菜と言えるでしょう。

オススメの調理方法は?

明日葉のチャーハン

ここまで、明日葉の栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理方法についてまとめておきます。

明日葉は、緑色が濃く、張りのあるものが新鮮と言われています。また、切り口はみずみずしく、変色してないものを選びましょう。茎は、緑色の「青茎」と、茶褐色の「赤茎」がありますが、味に大きな違いはないようです。ただし、どちらも太すぎるものは、筋っぽい口当たりになることがあるので、気を付けて選ぶようにしましょう。

明日葉は少しクセがあり、苦味が気になる方もいると思いますが、茹でてから食べると苦味が少し抜けて食べやすくなります。まずは、茎の部分を30秒ほど熱湯につけてから、葉の方も茹で始めると上手に茹であがりますのでお試しください。

そのままおひたしにしても良いですし、固めに茹でて炒め物にしても美味しくいただけますよ!

また、明日葉に豊富に含まれているβカロテンを効率よく摂取するには、油で調理するのがオススメです。油で調理するといえば、やはり天ぷらですね。油の効果で苦みも感じづらくなりますので、苦手な方も食べやすくなるオススメの調理法です!

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