これを食べれば夏バテ知らず!しょうがの栄養素や効能とは?
2017/11/29
生姜について
かつおのたたきや冷や奴など、数ある薬味の中でも、特に欠かすことの出来ない「しょうが」。
ピリッと感じる爽やかな辛みが、料理にいっそう幅を持たせて、食事を楽しませてくれます。
「しょうがは身体にいい」ということは、みなさんもよくご存知かもしれませんが、実際に、どのような成分が入っていて、それがどんな効能をもたらしているかを知っている方は…そう多くないはず。
そこで今回は、しょうがに含まれる栄養素や効能など様々な情報をご紹介していきます!
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生姜の発祥や概要
しょうがの原産国は熱帯アジアという説が有力ですが、野生のしょうがが未発見なため、厳密な原産国は不明とされています。
ただ、しょうがの歴史はとても古く、紀元前300~500年前のインドでは、すでに保存食や医療品としてしょうがが使われていました。
日本には、2~3世紀ごろに中国から伝わり、古事記にも記載されているほど古くから栽培されている歴史があります。
私達が普段食べているしょうがは根茎の部分で、ここは特有の辛みと香りを持っています。
実は、このしょうがの香りは産地によって異なるそうで、アフリカ産は樟脳のような匂い、インド産はシトラールの香りがするそうです。香りを比較して、食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれませんね!
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生姜の栄養素
古来より食用だけではなく、生薬としても重宝されていたしょうがには、いったいどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
以下にしょうがに含まれる栄養素をまとめてみたので、早速確認していきましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | しょうが |
---|---|
エネルギー | 30kcal |
水分 | 91.4g |
タンパク質 | 0.9g |
脂質 | 0.3g |
炭水化物 | 6.6g |
食物繊維(総量) | 2.1g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 6mg |
---|---|---|
カリウム | 270mg | |
カルシウム | 12mg | |
マグネシウム | 27mg | |
リン | 25mg | |
鉄 | 0.5mg | |
亜鉛 | 0.1mg | |
銅 | 0.06mg | |
マンガン | 5.01mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 0μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 0μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0.1mg | |
ビタミンK | 0μg | ||
ビタミンB1 | 0mg | ||
ビタミンB2 | 0mg | ||
ナイアシン | 0mg | ||
ビタミンB6 | 0mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 1μg | ||
パントテン酸 | 0mg | ||
ビオチン | 0μg | ||
ビタミンC | 0mg |
※食品成分データベース参照
しょうがに含まれる栄養素はこのようになっており、一見…秀でた栄養価が見当たらないようにも見えますが、しょうがの凄いところはあの香りに含まれる「シネオール」や、辛みに含まれる「ショウガオール」にあるんです!
これら成分のどんなところが凄いのか、次の「効能」の項目で確認してみましょう。
生姜の効能
では、このしょうがに含まれる「シネオール」や「ショウガオール」を摂取することで、私たちの身体にどのような効能を与えてくれるのでしょうか?
以下に、効能をいくつかピックアップしているので、確認してみましょう!
疲労回復・夏バテ効果
まず「シネオール」ですが、これはしょうがの香りの主な成分になります。
この香りには食欲増進効果があるほか、胃を健康に保ったり解毒や消炎作用もあると言われています。
夏の暑さで食欲がわかない時や疲れているときは、食事のメニューにしょうがを取り入れて香りを楽しめば、夏バテもスッキリと解消するかもしれません。
身体を温める
「しょうがを食べると身体が温まる」というのは、広く周知されているかと思います。
これは、しょうがに含まれる「ショウガオール」に新陳代謝を上げたり、血行を促進して身体を温める働きがあるからなんです。
身体を温めることで、免疫力を高めて風邪を引きづらくすることもできます。
このショウガオールを効率的に摂取するには、加熱するのがオススメで、豚汁やしょうが湯のように温かくして摂取すれば、より身体を温める効果が得られます。
殺菌効果
しょうがに含まれる「ジンゲロール」や「ショウガオール」には、殺菌効果があります。
お寿司に添えられるガリは、食酢に付けられているため、一部の大腸菌に対して殺菌効果があり、生ものであるお寿司にはピッタリの添え物と言えるでしょう。
また、しょうがには魚の生臭さを消してくれる効果もあるので、かつおのたたきに薬味として使ったり、お寿司と一緒にガリをつまむのは、理にかなった組み合わせだという事がわかります。
オススメの調理方法は?
ここまでしょうがの栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理方法についてまとめておきます。
多くの方はしょうがを食べる際、そのまま食べるよりも薬味にする事の方が多いのではないでしょうか?
実際、すりおろして「冷やっこ」や「そうめん」の薬味にすれば、しょうが特有の香りを楽しむ事ができますし、「ドレッシング」や「焼肉のタレ」など、市販のものに混ぜて味にアクセントを付ける使い方も良いですよね!
また、しょうがに含まれている「ジンゲロール」は加熱することで「ショウガオール」へと変化するという特徴を持っていますので、細かく刻み「豚のしょうが焼き」や「スープ」に入れていただくのもいいですね!
しょうがをそのまま食べるなら、やはり「ガリ」や「甘酢漬け」がオススメです。生魚としょうがの相性は抜群なので、ぜひ積極的にガリも作ってみてはいかがでしょうか。
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