コールラビに含まれる栄養素や効能とは?
コールラビについて
サラダやピクルス、煮物にしても美味しい「コールラビ」。生ではシャキシャキ、煮ればトロッとした食感を楽しめる野菜です。
コールラビはまだまだ知名度が低く、生産量も少ないため、食べたことがないという方が多いと思います…。しかし、徐々に人気が高まってきている野菜なんです!
不思議な形で特徴的な野菜ですが、どんな栄養素が含まれているのか、どのような調理方法があるのかなども気になりますよね。
そこで今回は、コールラビの栄養素や調理方法などのさまざまな情報をまとめていきます。
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コールラビの発祥や概要
コールラビは、地中海北部が原産のアブラナ科アブラナ属ヤセイカンランの変種です。ヤセイカンランとは、西ヨーロッパの地中海からイギリスにかけて分布しており、コールラビをはじめ、ブロッコリーやキャベツの原種とされています。
コールラビという名前はドイツ語が由来になっており、コールがキャベツ、ラビがカブという意味で、キャベツ+カブといった意味になっています。キャベツと同じアブラナ科の野菜だけあって、食感や風味はキャベツの芯によく似ていると言われていますし、カブのように葉の下の肥大した部分を食用とするため、2つの野菜の特徴を合わせ持つピッタリの名前と言えるかもしれませんね。
和名は「蕪甘藍(かぶかんらん)」、「球茎甘藍(きゅうけいかんらん)」といいます。甘藍とはキャベツを意味する言葉ですので、日本語でもカブ+キャベツという意味です。
ちなみに中国では、球形甘藍と呼ばれるほか、大頭菜や結頭菜とも呼ばれているそうですよ。
コールラビは知名度が低いため、最近伝わってきた新しい野菜と思われがちですが、実は明治時代には日本へと伝わっていたそうです。ただ、食べ方が分からなかったため広く普及しなかったそう。
コールラビを食べてみたい!と思う方もいらっしゃると思いますが、現在でもスーパーでもほとんど取り扱いがなく、道の駅や農産物直売所で購入される方が多いようです。最近では、イタリアンレストランで食材として取り扱うお店も増えてきているそうなので、探してみてはいかがでしょうか。
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コールラビの栄養素
カブとキャベツの特徴を合わせ持ったコールラビには、どのような栄養素が含まれているのでしょうか?
以下に、コールラビに含まれる栄養素をまとめていますので、確認してみましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | コールラビ |
---|---|
エネルギー | 21kcal |
水分 | 93.2g |
タンパク質 | 1.0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 5.1g |
食物繊維(総量) | 1.9g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 7mg |
---|---|---|
カリウム | 240mg | |
カルシウム | 29mg | |
マグネシウム | 15mg | |
リン | 29mg | |
鉄 | 0.2mg | |
亜鉛 | 0.1mg | |
銅 | 0.02mg | |
マンガン | 0.07mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 0μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 0μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0mg | |
ビタミンK | 7μg | ||
ビタミンB1 | 0.04mg | ||
ビタミンB2 | 0.05mg | ||
ナイアシン | 0.2mg | ||
ビタミンB6 | 0.09mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 73μg | ||
パントテン酸 | 0.20mg | ||
ビオチン | 0μg | ||
ビタミンC | 45mg |
※食品成分データベース参照
コールラビに含まれる栄養素はこのようになっており、やはり同じアブラナ科だけあってキャベツに似た栄養素を持っていることが分かりました。
飛びぬけて多い栄養素は見当たらないように見えますが、ミネラルやビタミンなど様々な栄養素をバランスよく含んでいます。
コールラビの効能
では、コールラビを摂取することで私達の身体にどのような効能を与えてくれるのか?以下にいくつかピックアップしていますので、確認していきましょう!
高血圧を予防
コールラビに含まれている「カリウム」には、体内の塩分濃度を調節してくれる働きがあり、余分な塩分を尿と共に体外に排出するのを促してくれます。
塩分が多い食事をすると体内の塩分濃度が上がり、それを薄めようと多量の水分を摂取するため、高血圧やむくみの原因となってしまいます。ですから、高血圧を予防するためには、適度な塩分濃度を保つことが重要なのです。
高血圧を持病としている方にとっては、食事に減塩メニューを取り入れている方も多いのではないでしょうか?マンネリしがちな減塩メニューも、コールラビのような新しい野菜を取り入れれば、楽しく続けられるかもしれませんね!
美肌効果
「ビタミンC」は美肌に効果があるというのは有名ですよね!コールラビにもこのビタミンCが含まれているため、美肌効果を得られる野菜と言えるでしょう。
ビタミンCには、メラニン色素を取り除いてくれる効果や、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。これらの相乗効果によって、シミそばかすを出来にくくし、みずみずしくふっくらとしたお肌作りをすることが可能なのです。
ビタミンCは一般的に熱に弱いと言われていますが、コールラビに含まれるビタミンCは熱に強いという特徴を持っています。さまざまな料理に活用しても、しっかりとビタミンCを摂取できるのは、とてもありがたいですね!
妊婦さんにおすすめ
妊娠を望む方や実際に妊娠された方が積極的に摂取を勧められる栄養素のひとつに「葉酸」がありますが、コールラビにはこの葉酸が多く含まれています。
葉酸は、赤血球を作り出して赤ちゃんの発育を助ける役割や、母体の貧血予防などにも役立ってくれるのです!他にも、子宮内の血流をよくすることで稽留流産を予防したり、神経性障害児のリスクを軽減するとも言われていますので、ぜひ積極的に摂取したい栄養素と言えますね。
葉酸のサプリメントなども多く販売されていますが、野菜から摂取すれば、その他の栄養素も同時に摂取できるというメリットがありますので、ぜひコールラビを食べて栄養補給をしてみてください!
オススメの調理方法は?
ここまで、コールラビに含まれる栄養素や効能について確認してきましたが、最後はオススメの調理方法についてまとめておきます。
カブのような丸い部分から葉が生えているという、ちょっと変わった見た目のコールラビですので、まずどうやって調理していいのかがわからない方も多いはず…。そこで、まずはコールラビの下ごしらえについてご紹介します。
【下ごしらえ1】
まずは、実の部分から葉を切り落としていきましょう。(切り落とされた状態で販売れているものもあります)この葉も美味しく食べることが出来ますので、取っておいてくださいね!
【下ごしらえ2】
次に皮を剥いていきます。皮が厚いので少し厚めに剥いてあげましょう。これで下ごしらえは完了です。とっても簡単ですよね?アクも強くないので、特に水にさらす必要もありませんので、そのまま調理しても大丈夫です。
シャキシャキの食感を楽しむなら、生食がオススメです!梨のようなシャキシャキ感で、味はキャベツの芯やブロッコリーの茎のような甘みのある味わいです。細切りやスライスにしてサラダにしたり、いちょう切りにして酢の物やピクルスにすれば、クセもなく美味しくいただけますよ!
トロッとした食感を楽しむなら、少し大きめにカットして煮込み料理にするのがオススメです!カブのように口に入れるととろけるように柔らかくなります。シチューやスープなどに入れてもいいですし、醤油ベースの和食の煮物にもとっても合いますよ!
このように、幅広い調理方法が楽しめるコールラビですので、見かけたらぜひ食べてみてくださいね!
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