夏バテや風邪の予防に効果的!オクラに含まれる栄養や得られる効能とは

      2017/11/29

オクラについて

新鮮なオクラ

一見とうがらしの様にも見えますが、断面が星型になっていたり、刻むとネバネバするなど、とても個性的な野菜「オクラ」。

最近では、とろろや納豆と同じように、ネバネバ食材としてサラダや麺類の具材に取り上げられることが多くなりました!

そんなネバネバ食材は「夏バテや美容に効果がある」というイメージを持っている方も多いかと思いますが、なぜそのような効果を得られるのか?知らない方も多いはず。

そこで今回は、ネバネバ食材の「オクラ」に含まれる栄養素や効能について様々な情報をまとめていきます。

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オクラの発祥や概要

収穫前のオクラ

オクラはアフリカ北西部のエチオピアが原産地と言われており、その原産地からも分かるように、寒さに弱く霜が降りる寒冷地域では実を付けない特徴をもっています。

そのため、日本では鹿児島県、高知県、沖縄県などが主要産地となっており、フィリピン産やタイ産のオクラも輸入されています。

ちなみに、オクラは英語でも「okra」ということをご存知ですか?アメリカ南部では、スープの具材やピクルスにするなどして親しまれているほか、ベトナムや西アフリカでもオクラを使った料理が多数存在します。

また、オクラの和名は「アメリカネリ」といい、沖縄県では「ネリ」という名称で、オクラが全国に普及する以前より身近な食材として食べられていました。

オクラと言えば星形の断面を思い浮かべますが、沖縄周辺で栽培されるものの中には、断面が丸い形のオクラもあるそうですよ!

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オクラの栄養素

スタミナが付く野菜と言われているだけに、その栄養素も気になるところですよね。そこで早速、オクラに含まれる栄養を以下にまとめてみたので、確認していきましょう!

※可食部100gの含有量

食品名 オクラ
エネルギー 30kcal
水分 90.2g
タンパク質 2.1g
脂質 0.2g
炭水化物 6.6g
食物繊維(総量) 5.0g
ミネラル含有量 ナトリウム 4mg
カリウム 260mg
カルシウム 92mg
マグネシウム 51mg
リン 58mg
0.5mg
亜鉛 0.6mg
0.13mg
マンガン 0.48mg
ビタミン含有量 ビタミンA レチノール当量 56μg
βカロテン当量 670μg
ビタミンE αトコフェロール 1.2mg
ビタミンK 71μg
ビタミンB1 0.09mg
ビタミンB2 0.09mg
ナイアシン 0.8mg
ビタミンB6 0.10mg
ビタミンB12 0μg
葉酸 110μg
パントテン酸 0.42mg
ビオチン 6.0μg
ビタミンC 11mg

※食品成分データベース参照

オクラの成分はこのようになっており、カリウムやカルシウム、ビタミン類に葉酸など、様々な栄養素が含まれている他、βカロテンの量も多く、なんとレタスの約3倍もの量が含まれているんです!

そんな、オクラの栄養素が私達の身体にどのような効能を与えてくれるのか、次の「効能」の項目で確認してみましょう。

オクラの効能

健康的な女性のお腹

では、私達がオクラを食べることで、身体にはどのような効能を与えてくれるのでしょうか?以下に、効能をいくつかピックアップしているので、確認してみましょう!

整腸作用で便秘解消

整腸作用がある「ペクチン」という成分は通常、果物に含まれていることが多いのですが、実は野菜であるオクラにも豊富に含まれいるんです。

また、オクラのネバネバ成分である「ムチン」にも同じく整腸作用があるため、これらを摂取することで腸の働きを活発にし、便秘解消に大きな効果が期待できます。

他にも、便秘対策として有名な「食物繊維」もしっかりと含まれているので、慢性的な便秘の方も、普段の食生活にオクラを取り入れることで、薬を飲まずともスッキリできるかもしれません。

胃や腸を保護・風邪予防の効果

私達の胃や腸の粘膜には、元々「ムチン」という成分が含まれています。

前項目でネバネバの成分として紹介した、ムチン特有の粘りが、荒れた胃の粘膜に貼り付き保護してくれ、さらに胃酸から守ってくれるという重要な役割も果たしているんです。

また、ムチンが鼻や口など呼吸器の粘膜も保護してくれることで、風邪やウイルスの侵入を防ぎ、風邪予防の効果も期待できます!

活性酸素を撃退

オクラに豊富に含まれている「βカロテン」には抗酸化作用があり、活性酸素を撃退してくれるという効果が期待できます!

日本人の3人に1人がガンを患い亡くなっているというデータもある中、ガンの発症原因の多くは、体内に溜まった活性酸素とも言われています。

活性酸素は細胞を攻撃して身体を錆びつかせ、老化をすすめてしまいます。そのため、日頃から抗酸化成分をうまく摂取し、ガンを抑制したり、身体の老化を抑制し、慢性的な疲れを回復すると良いでしょう!

オススメの調理方法は?

オクラの炒め物

ここまでオクラの栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理方法についてまとめておきます。

オクラの特徴とも言えるネバネバ成分「ムチン」を効率的に摂取するには、生で食べるのが良いと言われれていますが、生のオクラには少々渋みを感じでしまう方も多いかと思います…。

ただ、オクラはペクチンの効果で加熱してもネバネバ成分が失われることは無いので、加熱調理を行なっても問題ありません。

そのため、軽く茹でてから納豆や山芋などと合わせて「ネバネバ丼」にすると美味しく頂けます!食欲のないときでも食べやすいですし、夏バテにも効果があるのでオススメです!

また、油を使うことでβカロテンを効率的に摂取できる他、オクラの種には多くの抗酸化物質が含まれているので、種まで美味しく食べられる「オクラの炒め物」や「天ぷら」にして食べるのもオススメです!

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