2017年も野菜は高騰するのか?来年の天気予報を基に予想価格まとめ
2017/11/29
2017年は野菜が高騰すのるか?
一般家庭だけでなく、外食産業や学校給食にも影響を及ぼしている野菜の高騰。2016年は全国的な日照不足や北海道を襲った台風が原因となり、野菜の価格がかなり高騰しました。
では、2017年の野菜の価格はどのように変化していくのでしょうか?このまま高値が続いていくのか?それとも価格が落ち着いていくのか?気になるところですよね。
実は、野菜の高騰は寒波や台風、大雪など天候不順によって起こることが多いんです。そこで今回は、2017年の天気を予想し、そこから考えられる野菜の値段推移をまとめていきます。
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目次
2017年の天気を予想
2016年の天気を振り返る
2016年後半の天気を見ると、8月は1週間に7・9・11号の台風が上陸。9月は雨の日が多く日照不足が続き、まだ11月だというのに北海道の旭川市では126センチの降雪量を記録するなど、天候不順が目立ちました。
近年、地球温暖化の影響もあり"異常気象"と呼ばれる天気が世界的に増えています。その中のひとつ「エルニーニョ現象」という言葉は聞いたことがあると思いますが、実はこのエルニーニョの逆の現象「ラニーニャ現象」というのが発生していると、2016年9月9日に気象庁より発表されているんです。
ただ、あまり聞きなれない言葉だけに「ラニーニャ現象ってなに?」と思う方も多いはず。そこでまずは、2017年の天気を予想する上で欠かすことの出来ない、ラニーニャ現象について説明していきます!
ラニーニャ現象とは?
赤道付近で吹く貿易風が弱まり、ペルー沖の海水温度が上昇し、インドネシア沖の海水温度が上がらないことをエルニーニョ現象と呼びますが、ラニーニャ現象はこの逆。
数年に一度、貿易風が通常よりも強く吹く事でペルー沖の海面温度が通常よりも下がってしまい、インドネシア沖の海面温度が通常よりも高くなることをラニーニャ現象と呼びます。
※エルニーニョ現象とラニーニャ現象の概要図
出典:
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino2.html
ラニーニャが起こると天気はどうなる?
"ラニーニャ現象が起こると世界的に異常気象が起こる"と言われていますが、いったい日本にどのような影響を与えるのでしょうか?
ラニーニャ現象が起こった年は「夏は猛暑になり冬は気温が低くなる」と言われています。実際、ラニーニャ現象が起こった2010年は観測史上最も長く暑かった年と言われ、全国的に30度以上が続く猛暑になっていました。
2016年は9月9日にラニーニャ現象の発生が伝えられたので、今夏にラニーニャの影響を受ける事はありませんでしたが、11月にあった北海道の記録的な積雪などを見ると、ラニーニャ現象の影響があったとも受け取れます。
ラニーニャ現象は1度起こると1年~2年ほど続くことがあるため、2017年の夏はもしかすると猛暑になるかもしれませんね。
また、ウェザーニュース予報センターによると2017年1月中旬から下旬にかけて、冬型の気圧配置が弱まるとき日本の南側に低気圧が通過すると、関東平野部でも積雪の恐れがあると発表していました。
これがラニーニャ現象によるものとは断言できませんが、事前に雪対策をとっておくと良いかもしれませんね。ただ、これら情報はあくまでも予想見解のため、この通りにならない可能性もありますのでその点はご了承ください。
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予想に基づく野菜の値段推移
2016年の秋冬は天候不順が続いたために野菜が高騰し、たまねぎやじゃがいもなどの根菜、レタスやキャベツなどの葉野菜と、さまざまな野菜が高値を付けました。
では、ラニーニャ現象の影響が懸念される2017年、野菜の値段はどのように推移していくのでしょうか?
年末年始
年末年始は一部大雪の可能性が予想されていますので、もし雪の重みでビニールハウスが倒壊…なんて事になれば、市場に流通する野菜が減り、高騰する事も考えられます。
さらに、雪の影響で流通網がストップすると、市場では野菜の品薄状態が続くことになります。過去には流通網がストップしたことで、家計の味方「もやし」が店頭に並ばなくなった事もあったそうです。
2017年1~3月
1月~3月にかけた冬の期間はビニールハウスで栽培される野菜が中心になるので、外気温が著しく下がると暖房などの経費が上乗せされるため、野菜が高くなる傾向にあります。
ラニーニャ現象の影響で全国的に気温の低い日が続くことになれば、さらにこの影響は大きくなるでしょう。
また、関東平野部での積雪も予想されているため、収穫前の畑に雪が積もると収穫作業に遅れが出て、野菜の流通量が減り、価格が上がってしまうかもしれません。
2017年4月~春先
春になると全国的に再び露地栽培ができるようになるので野菜の収穫量が増え、冬よりも価格が落ち着く傾向にあります。
さらにラニーニャ現象の特徴として、春先の西日本では日照時間が多くなる事が予想されるので、野菜の生育が早まり価格が下がる事があるかもしれませんね。
ただ、逆の北日本側では日照時間が減るという特徴もあるので、手放しでは喜べないようです。
まとめ
ここまで、2017年の天気を予想し、それに基づく野菜の価格予想をまとめてきました。2016年の冬から、ラニーニャ現象の影響をうけて様々な天候不順が起こりそうですね。
海外の例を挙げると、ラニーニャ現象の影響でバングラデシュでは記録的な豪雨で国土の半分が水害を受け、アメリカ南部では干ばつが発生し農作物に大きな被害が出ていました。
ただ、ラニーニャ現象が発生したからといって必ず天気が大きく崩れて野菜が高騰するわけではありません。ラニーニャはエルニーニョと違い、極端な異常気象は起こさないとも言われています。
とはいえ「もしかしたら野菜が高騰するかも?」と予想しておくことで、野菜を冷凍保存しておいたり、干し野菜を常備しておくなど、野菜高騰への対策が出来ますので、頭の片隅に置いておくといいかもしれませんね。
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