大雪でも野菜は高騰する!?考えられる原因と代わりになる野菜ってなに?

      2017/11/29

大雪で高騰する野菜とは

雪が積もった田んぼ

通常の2倍3倍にも価格が跳ね上がってしまう野菜の高騰。毎日の食事に欠かせない野菜だけに、価格が高騰してしまうと家計に大きな負担がかかりますよね。

野菜の高騰は、数年に一度の時もあれば、毎年連続で起こることもあり…なかなか予期できないものです。

ただ、野菜が高騰する理由は様々ですが、中でも天候不順が原因となって起こることが多いため、天気の状況を見ていれば少しは野菜の高騰が予期できるかもしれません。

そこで今回は、天候不順の中でも大雪で起こる野菜の高騰についての情報をまとめてみました!

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大雪による野菜高騰の原因と農被害

雪の被害で倒壊するビニールハウス出典:
http://blog.livedoor.jp/shokunoh/archives/7555346.html

短時間もしくは数日をかけて、たくさんの雪が降り積もる大雪。道路の除雪が間に合わない、屋根からの落雪でケガをするなど、私達の生活にさまざまな影響を及ぼします。

この大雪が原因となり野菜が高騰することがあるのですが、その際どのような理由で高騰するのか、いくつかピックアップしていきます。

雪が積もることによって収穫作業が遅れる

雪が数十センチ積もってしまうと、その雪を除雪せずに収穫するのは大変困難となっています。

農家の担い手が減っている今、ひとたび大雪が降ってしまうと工数が増えることで農作業にも遅れが出てしまい、出荷される野菜の量が減り価格が上がることがあるようです

雪の重みでビニールハウスが倒壊する

ビニールハウスが倒壊すると、ハウス中の農作物がダメになったり収穫作業が困難な状況に陥ってしまいます。

2014年の冬には2週連続で大雪が降り、全国で多くの農家のビニールハウスが倒壊してしまうという大きな被害が出ました。

雪の重みに耐えきれず支柱が折れ曲がるとビニールハウスは使い物にならなくなってしまうので、その後の野菜の栽培もストップしてしまい、被害が長期化する事も珍しくないそうです。

また、ビニールハウスを1棟建てるには、人経費を含めると約1千万近い費用がかかるそう…。そのため、簡単に立て直すわけにもいかず、そのまま廃業してしまう農家の方もいるそうです。

雪の被害で渋滞する道路

大雪によって物流網がマヒしてしまう

農家が野菜を収穫すると市場に運ばれ、その後スーパーなどの店頭に並ぶのですが、「高速道路が通行止めになる」「トラックなどの運搬車が雪の影響で動かない」など、野菜が各店舗までスムーズに運ばれないため、市場や店頭で品薄になり価格が上がってしまった事例も存在します。

2014年の大雪のときは、物流がマヒしたことで原料が入手できず工場の機能が停止し、野菜が高騰している時期でも安価で買いやすいと言われていた"もやし"や"かいわれ"さえも、スーパーの店頭に並ばなくなりました。

このように、大雪によってたくさんの農被害が起きてしまいます。

何度が話に出てきた2014年の大雪のときは、降雪後にねぎが平年の約4割値上がりするという事態になり、野菜の高騰が大きな話題となりました。

この大雪は全国的に大きな被害をもたらし、農作物の被害総額が190億円以上という膨大な金額に。また、丹精込めて育てた農作物が目の前でダメになってしまったことで、農家の方々の落胆ぶりも大きかったようです…。

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どんな野菜が影響を受けるの?

高騰するきゅうり出典:
http://news.infoseek.co.jp/article/sirabee_177666/

大雪の影響を受ける野菜はどのような種類があるのでしょうか?以下に、地域別で被害が多かった作物をピックアップしてまとめてみました。

  • 山梨  → きゅうり、トマト、ブドウ、サクランボ
  • 群馬  → きゅうり、トマト、イチゴ
  • 栃木  → トマト、イチゴ
  • 和歌山 → ウスイエンドウ、イチゴ、いちじく
  • 大分  → ニラ、トマト、ピーマン、アスパラガス、ほうれん草、ブドウ

※上記は2014年の被害状況

これを見ると、野菜だけではなく果物も大きな被害を受けたことが分かりますね。そして、被害が大きかったのは毎年雪が多い北海道や東北地方ではなく、関東・関西・中部地方が多くなっている事がわかります。

これらの被害はビニールハウス倒壊によるものがほとんどで、「こんな被害過去にない…」という声も上がっていたほどです。

山梨県のある農家の方のお話では、ある程度雪に備えてビニールハウスを補強していたそうですが、130㎝の積雪は予想しておらず全部で12棟あるビニールハウスのうち、10棟が被害を受けてしまったのだとか。

この他にも白菜大根、ねぎなど冬場によく売れる野菜の価格が高騰し、食卓への影響がより多くなりました。

スーパーなどの小売店では、1玉で販売していた白菜を2分の1カットや、3分の1カットにするなど、価格を抑えるようにして消費者の負担を減らしたようですが、それでも家計への負担は大きかったようです。

高い野菜の代替品と料理方法

雪の中にあるキャベツ

寒さによって露地栽培が難しくなる冬場は野菜の価格が夏よりも上がる傾向にありますが、さらに大雪の影響も重なると、より野菜が高騰してしまうようです。

ただ、雪の影響で野菜が高くなる事もありますが、雪の下で育てることで甘みが増すキャベツにんじんなどもありますので、降雪は程よい量が理想的ですね。

野菜の高騰時には、高いものはなるべく買わずに他の野菜で代用してあげるのも良いでしょう。

お鍋に入れる白菜やねぎが高ければ、もやしやきのこでボリュームアップ。サラダに入れるレタスが高ければ、キャベツの千切りで代用に。

口直しや付け合わせのきゅうりが高ければ、豆苗やかいわれなどを彩りも含め代替品として利用するなど、工夫次第で家計の負担を減らすことは十分に可能なので、ぜひ様々な対策にチャレンジしてみてください。

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