抜け毛を減らす効果も!?とうもろこしに含まれる栄養素や効能とは?
2017/11/29
とうもろこしについて
野菜とは思えぬ甘く優しい味わいで、幅広い年代から愛されている野菜「とうもろこし」。縁日でよく見かける、焼きとうもろこしの香りはたまりませんよね!
とうもろこしといえば、北海道を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?実際、北海道の夏のギフトとして、とうもろこしの人気は高く、また、札幌大通公園の「とうきびワゴン」はちょっとした観光名所となっているんです!
そんなとうもろこしは、甘くて美味しいというイメージが強いだけに、栄養価を気にして食べているという方は少ないのではないでしょうか?ところが、とうもろこしには知れば知るほど、更に食べたくなるような栄養素がたくさん含まれていたんです!
ということで今回は、とうもろこしに含まれる栄養素や効能など様々な情報をまとめてみました。
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とうもろこしの発祥や概要
とうもろこしの起源は諸説ありますが、「テオシント」という植物が進化したという説が有力です。
テオシントの和名はブタモロコシといい、メキシコからグアテマラに自生しており、小さい実が10個ほど実る植物で約9200年前にテオシントととうもろこしが分岐したと言われています。
これが世界各地に知られていった経路はまず、メキシコからアメリカ大陸全土へと広がり、その後コロンブスによってヨーロッパ大陸へ。そこからアフリカ大陸やアジアにもとうもろこしが伝わり、日本には1579年ごろに、ヨーロッパ人が長崎に持ち込んだのが最初とされています。
このようにして広がっていったとうもろこしは、今では「世界三大穀物」として、世界中で栽培されるようになりました!
ちなみに、世界中で作れられるとうもろこしの約64%は、家畜の飼料用ということをご存知でしたか?世界では毎年8億トン以上ものとうもろこしが生産されていますが、私達が食用として食べているのは約4%ほどしかなかったのです。
その他、コーンスターチなどを作る工業用として利用されていますが、近年ではエコなエネルギー源として、とうもろこしを原料とするバイオマスエタノールの需要も拡大しているそうです。
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とうもろこしの栄養素
とうもろこしは、茹ででそのまま食べる以外にも、コーンフレークやポップコーンなど、かなり身近な野菜ですよね。
それだけに、どのような栄養素が含まれているのか気になるというもの。そこでさっそく、栄養素を一覧でまとめてみたので確認して行きましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | とうもろこし(スイートコーン) |
---|---|
エネルギー | 92kcal |
水分 | 77.1g |
タンパク質 | 3.6g |
脂質 | 1.7g |
炭水化物 | 16.8g |
食物繊維(総量) | 3.0g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 0mg |
---|---|---|
カリウム | 290mg | |
カルシウム | 3mg | |
マグネシウム | 37mg | |
リン | 100mg | |
鉄 | 0.8mg | |
亜鉛 | 1.0mg | |
銅 | 0.10mg | |
マンガン | 0.32mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 4μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 53μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0.3mg | |
ビタミンK | 1μg | ||
ビタミンB1 | 0.15mg | ||
ビタミンB2 | 0.10mg | ||
ナイアシン | 2.3mg | ||
ビタミンB6 | 0.14mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 95μg | ||
パントテン酸 | 0.58mg | ||
ビオチン | 5.4μg | ||
ビタミンC | 8mg |
※食品成分データベース参照
一見、特化している栄養がないようにも見えますが、数値を見る限りバランスよく栄養を摂取できる野菜と言えます!
とうもろこしの効能
では、とうもろこしを摂取することで私達の身体にどのような効能を与えてくれるのでしょうか?以下に、効能をいくつかまとめてみたので、確認して行きましょう!
身体を動かすエネルギー源
私達の身体を動かすために必要なエネルギー源である「炭水化物」は、欠かすことの出来ない重要な栄養素です。
歩いたり走ったりする運動機能だけではなく、物事を考える脳の機能にも炭水化物のエネルギーが使われています。この栄養を多く含んでいるのが「とうもろこし」なのです!
近年、炭水化物抜きダイエットというのも流行っていますが、炭水化物が不足すると疲労感で思考能力が低下し、仕事が全く手につかなくなる事があるので、ある程度はきちんと摂取するのが望ましいでしょう。
生活習慣病の予防効果
とうもろこしには、私達の体内では作りだせない「リノール酸」という必須脂肪酸が含まれています。
リノール酸は、コレステロールや中性脂肪を抑えてくれる効果があるため生活習慣病の予防に役立つ他、髪のパサつきや抜け毛を減らす効果、傷の治りを助ける効果なども期待できます。
ただし、過剰に摂取し過ぎるとアレルギー症状が悪化するとも言われているので、食べ過ぎには注意しましょう!(個人差はありますが、成人の場合2本以上は食べ過ぎの傾向にあります)
高血圧の予防・むくみ解消
体内に過剰な塩分を取り入れると、血液中の「ナトリウム」濃度が上がり血圧が上昇するほか、ナトリウムの濃度を下げようと水分を多く吸収してしまい、むくみが発生します。
そんな、日ごろの食生活で多く摂取しがちなナトリウムを安定させてくれるのが、とうもろこしに含まれている「カリウム」なんです。カリウムは、ナトリウムの吸収を抑制し尿として排出する働きがあるため、高血圧の予防やむくみ解消に大きな効果が期待できます!
また、夏場は汗と共にカリウムが流れだし不足しがちになるため、夏が旬の野菜「とうもろこし」を食べて、カリウムを補給すると良いでしょう!
オススメの調理方法は?
ここまで、とうもろこしの栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理法についてまとめておきます。
とうもろこしは、収穫した直後から味が落ちていってしまうので、スーパーなどで購入した際は、すぐに加熱調理しておくのがオススメです!
一般的には「茹でる」調理法が多くを占めていると思いますが、茹であがったら熱いうちにラップでピッタリくるんで保存しておくと、粒が潰れずに見た目も美味しそうに仕上がります!
また、甘みを逃さない方法として、「蒸す」という調理方法も最近では人気が出ています!蒸し器で本格的に蒸すのもいいですし、手軽に電子レンジで調理する方法もあるので、ぜひ試してみてください!
オーソドックスな食べ方は飽きてしまった…という方は、「コーンスープ」や「バターコーン」、「かきあげ」などにしても美味しくいただけますので、味の変化を楽しんでみると良いでしょう♪
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