大雨の影響でも野菜は高騰する!考えられる原因や代替の野菜は?
2017/11/29
大雨で高騰する野菜とは
一般家庭だけではなく、レストランや給食にまで影響が出ている野菜の高騰。通常価格の倍以上もする野菜に、購入を諦めざる得ない思いをした方も多いのではないでしょうか?
しかし、栄養バランスを考えると野菜は外すことが出来ないなので、高いからといって買わない訳にもいかないですよね。
そんな頭を悩ませる野菜の高騰は、さまざまな天候不順によって起こることが多く、天気の移り変わりをよく見ておけば野菜の高騰を予期することも可能なんです。
そこで今回は、天候不順の中でも大雨によって起こる野菜の高騰についての情報をまとめていきます。
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大雨による農被害・過去の事例とは
局地的に短時間で強い雨が降ったり、長期間に渡り雨が降り続く現象「大雨」。また、気象庁では災害の恐れのある雨を「大雨」といい、著しい災害に至った雨をのちに「豪雨」と呼ぶそうです。
この大雨が原因となり野菜が高騰する事があるのですが、その際どのような理由で高騰するのか?いくつかピックアップしていきます。
多湿による病気の発生
大雨が降り続くと、畑が高温多湿になり野菜の病気が発生しやすくなります。2016年には、佐賀県で「べと病」という病気が蔓延し、多くの玉ねぎが被害に遭いました。
べと病は、高温多湿の状態で発生しやすく、カビが葉に寄生し枯らせてしまいます。食べても人体に影響はないのですが、生育に影響が出ることで玉ねぎ自体も小ぶりになってしまい、出荷数も減るそうです。
また、同じく高温多湿で発生しやすい病気として「根腐れ」があります。根腐れも野菜の生育を止めてしまい、出荷できない状態になる事が多い病気です。
このように大雨でいろいろな病気リスクが高まり、野菜の高騰につながっていきます。
大雨による日照時間の減少
大雨が降るという事は当然、空は雨雲に覆われているので太陽は出ていません。野菜が成長するためには太陽光が必要不可欠なので、雨が続くと日照不足により生育不良を起こしてしまいます。
2015年の夏の終わり頃、静岡県は雨が降り続き8月30日~9月8までの降水量が例年の5.5倍にあたる「438ミリ」もの雨量を記録しました。この時も、店頭で野菜が品薄となり価格も高騰する事態になりました。
大雨による畑の冠水
大雨によって川や水路が氾濫し畑に水が流れ込み、冠水してしまいます。冠水時には泥水が畑に流れ込むので、その水に浸かってしまった野菜は売り物にならない事があります。
また、畑だけでなく野菜の洗浄や選別を行う加工場も浸水してしまうことがあります。そうなると、せっかく野菜を収穫しても出荷作業が出来ないので、市場に流通する野菜が減ってしまい価格が高騰するのです。
このように、大雨によってたくさんの農被害が起きてしまいます。
梅雨前線や台風などが大雨の主な原因となりますが、近年ゲリラ豪雨と呼ばれる局地的に短時間で強い雨が降る現象も増えてきています。
ゲリラ豪雨の場合、水はけの良い畑であっても排水が間に合わず水が溜まって冠水することがあり、野菜にも大きな被害が出てしまいます。
また、川の増水もかなりの勢いで進み、下流には異常がなくても上流から一気に水が流れ込み氾濫する場合もあります。雨が降り始めたら、天気予報で雨雲の動きを注視しておくと良いかもしれませんね。
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どんな野菜が影響を受けるの?
出典:
http://news.infoseek.co.jp/article/sirabee_177666/
では、大雨の影響を受けるのはどのような種類の野菜なのでしょうか?
大雪など、ある程度被害が出る地域が予測できる現象とは違い、大雨は全国的に被害を受ける災害です。
先ほど佐賀県の玉ねぎに「べと病」が蔓延した事をお話ししましたが、べと病はたまねぎだけでなく、きゅうり・ほうれん草・ねぎ・レタス・キャベツ・大根・春菊などもかかりやすいそうです。
佐賀県は北海道に次ぐ玉ねぎ生産量第2位を誇る一大産地であり、佐賀でべと病が流行した事で市場全体の玉ねぎの価格が跳ね上がった事もありました。
また、じゃがいもやにんじん、ごぼうなどの土に埋まっている野菜や白菜・キャベツなど土の上で育つ野菜は根腐れに弱く、1回の台風で甚大な被害を被ることもあります。
また、日照不足に関しては、ほぼすべての野菜に影響があると言って良いでしょう。トマトやなすなどは色が濃くなりづらく実も大きく育ちませんし、水菜やほうれん草なども収穫量が落ちるようです。
高い野菜代替品と料理方法
大雨による野菜への影響はとても大きいことが分かりましたね。雨は野菜にとって必要なものでもありますが、多く降りすぎるもの困ったものです…。
しかし、大雨の情報はテレビやインターネットでも入手することが出来ますので、長期間雨が降り続いたり川の氾濫に関する情報があった場合、野菜高騰に向けた備えをしておくと良いでしょう。
野菜高騰時にも、もやしや豆苗などのスプラウト系の野菜は比較的安価に購入ができますし、きのこ類も種類が豊富でお買い得です。
また、切り干し大根などの干し野菜を上手く使うもの良いですね。
切り干し大根は煮物だけではなく、お味噌汁やサラダにしても美味しいので、日頃から野菜高騰に向けて料理のレパートリーを増やしておくのも良いかもしれませんね!
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