カロリーがさつまいもの半分以下!ヤーコンに含まれる栄養や効能とは?
2017/11/29
ヤーコンについて
出典:
http://news.cookpad.com/articles/12842
近年、高い栄養価が注目されている「ヤーコン」。どんな野菜なのか、知らない方も多いのではないでしょうか?
見た目はさつまいものようにも見えますが、生食が可能で、食べると果物の梨のようなシャキシャキとした食感があります。さらに、甘みもあるため、とっても美味しい野菜なんです!
そんな、まだ一般的には知名度の低いヤーコンですが、実は私達の身体に良い影響をもたらしてくれる、素晴らしい栄養素がたっぷり含まれていたんです!
そこで今回は、ヤーコンに含まれる栄養素や効能について様々な情報をまとめていきます。
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ヤーコンの発祥や概要
ヤーコンは南米のアンデス山脈地方が原産で、この地方ではインカ帝国が栄えていた時代から食べられていた古い歴史を持つ野菜です。
日本に初めてヤーコンが伝わってきたのは1970年代でしたが、当時はその名前が世間に浸透することはなく、現在のように周知され始めたのは2000年代に入ってからでした。そのため、日本では比較的新しい野菜と言えるでしょう。
そんなヤーコンの知名度を国内にもっと広めようと、茨城県阿見町ではマドレーヌやサブレなどに加工して販売したり、北海道置戸町では「ヤーコンドラフト」という発泡酒が開発されています!
ヤーコンは根菜に分類され、形はさつまいもにとてもよく似ていますが、さつまいもは「ヒルガオ科」で、じゃがいもは「ナス科」、そしてヤーコンは「キク科」と、全くタイプが違う野菜なんです。
また、最近ではアンデス地方が原産ということもあり乾燥に強いヤーコンは、家庭菜園でも簡単に栽培できるとして人気が高まってきています。ちなみに、キク科ということもあり、ひまわりのような黄色く可愛い花を咲かせてくれますよ!
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ヤーコンの栄養素
テレビや雑誌で取り上げられることが多くなってきた健康野菜のヤーコンですが、実際どんな栄養がどのくらい入っているんでしょうか?
以下に、ヤーコンに含まれる栄養素を一覧でまとめてみたので確認していきましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | ヤーコン |
---|---|
エネルギー | 54kcal |
水分 | 86.3g |
タンパク質 | 0.6g |
脂質 | 0.3g |
炭水化物 | 12.4g |
食物繊維(総量) | 1.1g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 0mg |
---|---|---|
カリウム | 240mg | |
カルシウム | 11mg | |
マグネシウム | 8mg | |
リン | 31mg | |
鉄 | 0.2mg | |
亜鉛 | 0.1mg | |
銅 | 0.07mg | |
マンガン | 0.07mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 2μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 22μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0.2mg | |
ビタミンK | 0μg | ||
ビタミンB1 | 0.04mg | ||
ビタミンB2 | 0.01mg | ||
ナイアシン | 1.0mg | ||
ビタミンB6 | 0.08mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 25μg | ||
パントテン酸 | 0.02mg | ||
ビオチン | 0μg | ||
ビタミンC | 3mg |
※食品成分データベース参照
ヤーコンに含まれている栄養素はこのようになっており、一見…秀でた栄養素が見当たらないようにも見えますが、なんとヤーコンは野菜の中で一番「オリゴ糖」を含んでいる野菜なんです!
このオリゴ糖をはじめとした、ヤーコンに含まれる栄養素の効能を次の項目で確認してみましょう。
ヤーコンの効能
では、このヤーコンに含まれるオリゴ糖やその他の栄養素を摂取することで、私達の身体にどのような効能を与えてくれるのでしょうか?
以下に、効能をいくつかピックアップしているので確認してみましょう!
腸内をキレイに
ヤーコンに含まれているオリゴ糖は「フラクトオリゴ糖」と言われる種類で、腸内で善玉菌を増加させて、悪玉菌を減少させてくれる成分です。腸内で善玉菌が増えてくると、正常に排便を促してくれるので、腸内環境を整える事ができます。
また、ヤーコンにはたまねぎの3倍、大豆の2倍のオリゴ糖が含まれており「オリゴ糖の塊」とまで称されるほどなんです。
他にも、ヤーコンは水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。これによって、腸内の不要な脂肪や便を排出しやすくなるので腸内を綺麗な状態にすることが出来ます!
ポリフェノールの抗酸化作用
ヤーコンにはオリゴ糖の他にも「ポリフェノール」が多く含まれています。ポリフェノールと聞いて思い浮かべるのは赤ワインですよね。しかし、ヤーコンはその赤ワインと同じくらいのポリフェノール量を含んでいるのです!
そのポリフェノールには、身体をサビさせる原因となっている活性酸素を抑制する「抗酸化作用」という効果があります。
活性酸素が減ることで、肌のみずみずしさやハリが保たれる等の美容効果や、血管を健康に保つことで心筋梗塞や脳梗塞の予防にも効果的です。
ダイエット効果
ヤーコンは芋類でありながらカロリーが低く、100gで54Kcalしかありません。形がよく似ているさつまいもは100gで134Kcalなので、ヤーコンはさつまいもの半分以下のカロリーということがかわります!
また、水溶性の食物繊維のおかげで通じが良くなりポッコリお腹が解消でき、更には「カリウム」も含んでいるので、むくみ解消にも効果的なんです。
先ほど紹介した「オリゴ糖」も上白糖に比べると約半分くらいのカロリーで、かつ血糖値を緩やかに上昇してくれるので、満腹感も持続しやすくなります!
オススメの調理方法は?
ここまで、ヤーコンの栄養素や効能について確認してきたので、最後はオススメの調理方法についてまとめておきます。
まず、ヤーコンを調理するほとんどの場合でアク抜きが必要になります。極端に強いアクではないので水にさらす程度で問題ありませんが、気になる方は酢水にする事をオススメします。
ただし、あまり長い時間水につけておくと、オリゴ糖が抜けてしまい味の劣化につながるので注意しましょう!
そんなヤーコンの代表的な料理といえば「きんぴら」です。シャキシャキっとした食感がポイントになるので、あまり火を通しすぎないように素早く調理することが大事になってきます。
また、オリゴ糖を多く含んでいるので砂糖を入れずに調理しても美味しく仕上がるそうですよ!これは凄いですね!
他にも、食感を楽しむならレンコンの様に「はさみ揚げ」にしたり、細かく刻んで「ハンバーグ」のタネに入れてみるのも良いでしょう。ヤーコンは生でも美味しく食べられるので、「サラダ」や「お漬物」なんかもオススメです!
あまり見慣れない聞き慣れない野菜かもしれませんが、身体に良くとっても美味しい野菜なので、ぜひ食べてみてください!
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