夏場のO-157対策に効果的!エシャレットに含まれる栄養素や効能とは?
2017/11/29
エシャレットについて
出典:
http://cocco-farm.co.jp/sblog/?p=3077
シャキシャキとした食感に淡白な味わいから、ビールのお供としてよく食べられている「エシャレット」。
名前が洋風なことから、あまり見慣れない野菜かと思いきや…、実はこれ「らっきょう」を早摘みしたものなんです。
よく似たものに沖縄が産地の「島らっきょう」があるので、比較的イメージしやすい野菜かと思います。ただ、似たような名前のエシャロットという野菜があったりと、やはりよくわからない…と思っている方も多いですよね。
そこで今回は、エシャレットという名前の由来から、栄養素や効能など、様々な情報を紹介していきます!
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エシャレットの発祥や概要
出典:
http://www.skincare-univ.com/recipe/bihada/article/003272/
エシャレット(らっきょう)は中国のヒマラヤ地方が原産の野菜で、日本へ伝わってきたのは平安時代でしたが、その頃は薤白(がいはく)という生薬として使用されることがほとんどだったそうです。
食用として食べられ始めたのは江戸時代のころで、そこからは食用の野菜として栽培され始めました。後にこれが、エシャレットとして商品化されたのは1955年頃のことです。
エシャレットは、8月~9月頃に植えて翌年6月頃や3年目に収穫するらっきょうに対して、3月~4月頃の早い段階で収穫してしまいます。栽培方法も、畑で育てるらっきょうに対して、エシャレットは日が当たらないよう軟白栽培をします。そのため、らっきょうに比べてクセが少なく、やわらかい食感になり、生食も可能なんです。
エシャレットという名前の由来についてですが、1955年に商品化する際「根ラッキョウ」という名前では売れないと考えた青果卸業者の川合彦二さんという方が、オシャレな名前を付けようと、当時の日本ではあまり知られていなかった小型たまねぎのエシャロットという名前にちなんで「エシャレット」という名前を付けたそうです。
現在になり、このエシャレットとエシャロットが非常にわかりづらいという事で、混乱している方も多く存在します。
※エシャロット(左)とエシャレット(右)
このように、見た目ではハッキリとした違いがわかるかと思います。名前がよく似た二つの野菜ですが、似て非なる別の野菜なので、覚えておくと良いでしょう。
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エシャレットの栄養素
らっきょうにもたくさんの栄養素が含まれているだけに、若採りしたエシャレットにもたくさんの栄養素が含まれている事が予想されます。
そこで早速、エシャレットに含まれる栄養素を以下にまとめてみたので、確認してきましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | エシャレット |
---|---|
エネルギー | 76kcal |
水分 | 79.1g |
タンパク質 | 2.3g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 17.8g |
食物繊維(総量) | 11.4g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 2mg |
---|---|---|
カリウム | 290mg | |
カルシウム | 20mg | |
マグネシウム | 14mg | |
リン | 47mg | |
鉄 | 0.8mg | |
亜鉛 | 0.5mg | |
銅 | 0.06mg | |
マンガン | 0.37mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 2μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 18μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0.4mg | |
ビタミンK | 6μg | ||
ビタミンB1 | 0.03mg | ||
ビタミンB2 | 0.05mg | ||
ナイアシン | 0.8mg | ||
ビタミンB6 | 0.11mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 55μg | ||
パントテン酸 | 0.33mg | ||
ビオチン | 0μg | ||
ビタミンC | 21mg |
※食品成分データベース参照
エシャレットに含まれる栄養素はこのようになっており、やはりらっきょうと同じ品種だけあって同じような栄養成分が含まれていましたね!
では、このエシャレットを摂取することで私達の身体にどのような効能をもたらしてくれるのか、次の「効能」の項目で詳しく確認してみましょう。
エシャレットの効能
出典:
http://fukutomishobo.com/eattheworld/28.html
エシャレットに含まれている栄養素を摂取することで、実際に私達の身体にはどのような効能があるのでしょうか?以下に、効能をいくつかピックアップしていますので、確認していきましょう!
殺菌効果
エシャレットの香りは、硫化アリルの一種である「アリシン」という成分によるもので、このアリシンには、高い殺菌効果があることが分かっています。
特にO-157などに代表される「腸管出血性大腸菌」に対しての効果が絶大なのだそうで、マウス実験でも腸管内の生菌の数が減少するという実験結果が報告されています。
そのため、エシャレットを摂取することで、夏場に発生しやすいO-157などによる食中毒を防ぐことができると言われています。
血液サラサラ・血圧を下げる
さらに、アリシンには血液をサラサラにする効果があります。血液がサラサラになり血の流れがよくなることで、動脈硬化や心筋梗塞などの病気を予防してくれるほか、血圧を下げる効果も得ることが出来ます。
日本人の死因の中でも動脈硬化や心筋梗塞はいつも上位に入るほど怖い病気ですし、日本人の3人に1人は高血圧と診断されているほど身近な病気なので、ぜひ日頃からこれら病気への対策をしていきたいですね。
ちなみに、このアリシンは加熱するよりも生で食べるほうが成分を壊さずに摂取できると言われています。そのため、エシャレットを食べる際は生食にすると良いでしょう。
体内の塩分濃度を調節
エシャレットには多くの「カリウム」が含まれています。カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)とくっつき、尿と一緒に体外に排出してくれる働きがあります。これによって、体内の塩分量を調節してくれるのです。
体内の塩分濃度が高くなると水をたくさん飲みたくなりますが、これによって身体が多くの水分を吸収しようとし血液の量が増え、結果的に血圧が高くなってしまいます。これが、塩辛いものを食べると血圧が上がる仕組みなのです。
カリウムは私達の身体に必要不可欠な「必須ミネラル」に含まれている栄養素です。塩分量が多い食事をしている方にとっては、特に意識して摂取したい栄養素と言えますね!
オススメの調理方法は?
ここまで、エシャレットの栄養素や効能について確認してきたので、最後にオススメの調理方法についてまとめておきます。
エシャレットは生食を目的として栽培されているので、まずは生でシャキシャキの食感を楽しんでみてください。食べ方としては、味噌やマヨネーズを付けて丸かじりにする食べ方が多いようですが、浅漬けにするのもオススメです!
また、細かく刻んで和え物にしたりタルタルソースの具材に使ったりと、付け合わせの材料としても利用されています!
他にも、エシャレットは加熱するとホクホクの食感に変わるため、フライパンで炒めたり、グリルでじっくり熱を入れたり、天ぷらやオイル焼きなどにするのもオススメです!
ちなみに、新鮮なものだと葉の部分も一緒にいただけるので、お味噌汁の具材や、かき揚げ、酢みそであえたりと、様々な調理方法で楽しめますので、ぜひ試してみてくださいね!
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