ストレス解消や不眠に効果抜群!みつばに含まれる栄養素や効能とは?
2017/11/29
三つ葉について
爽やかな香りと彩りの良さから、料理のアクセントとして重宝されている「みつば」。
丼ものや茶わん蒸し、お吸い物など、三つ葉が多く添えられていますよね!このみつばは、年間を通してスーパーで販売されていますが、お正月料理やお雑煮の具材として使うことが多いため、12月がダントツに売れているそうです!
しかし、残念ながら…主役として食卓に登場することはあまりない名脇役のみつば。でも、主役たちにも負けない素晴らしい栄養素の持ち主だったんです!
そこで今回は、名脇役のみつばに含まれる栄養素や効能など様々な情報をまとめていきます。
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三つ葉の発祥や概要
日本でのみつば栽培の歴史は江戸時代にまでさかのぼり、当時から日本特有の香味野菜として親しまれてきました。
現在、スーパーによく並んでいるみつばは、ビニールハウスで水耕栽培されたものがほとんどのため、私たちは年間を通して購入することができるんです。収穫量第一位は千葉県、続いて愛知県、茨城県となっており、これら3県を合わせると全国の出荷量の約50%を占めているのだそうです!
実は、みつばは野生でも生えており、北海道から沖縄までの幅広い地域に分布しています。野生のみつばは、香りが強く栄養価も高いと言われていますが、ハウス栽培されているものとは違い筋張ったものも多いようです。
旬の時期は3月~6月頃で、3枚の葉を目印に、湿った薄暗い山間部を探すと生えているそうですよ!
ちなみに、流通しているみつばは、以下3つの種類に分けられているので、ご紹介しておきます。用途によって使い分ける参考にしてみてはいかがでしょうか。
【糸みつば】
スーパーでよく見かけるもので、根に水耕栽培のためのスポンジがついたみつばです。香りがよく、葉が小さめなのが特徴です。
【切りみつば】
種を蒔いて育て、その後軟化室と呼ばれる遮光した部屋で育てたみつばです。灰汁が少なく、やわらかいので、生食に向いているのが特徴です。
【根みつば】
その名の通り、根がついたまま出荷されているみつばです。根がついていることで日持ちもしますし、栄養価が高く歯触りがいいのが特徴です。
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みつばの栄養素
江戸時代から香味野菜として数多くの料理に添えられてきたみつばですが、一体どのような栄養素が含まれているのでしょうか?
以下に、みつばに含まれる栄養素を一覧にしましたので、早速確認してみましょう!
※ここでは、一般的に購入されている「糸みつば」にピックアップしています。
※可食部100gの含有量
食品名 | 糸みつば |
---|---|
エネルギー | 13kcal |
水分 | 94.6g |
タンパク質 | 0.9g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 2.9g |
食物繊維(総量) | 2.3g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 3mg |
---|---|---|
カリウム | 500mg | |
カルシウム | 47mg | |
マグネシウム | 21mg | |
リン | 47mg | |
鉄 | 0.9mg | |
亜鉛 | 0.1mg | |
銅 | 0.02mg | |
マンガン | 0.42mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 270μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 3200μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0.9mg | |
ビタミンK | 220μg | ||
ビタミンB1 | 0.04mg | ||
ビタミンB2 | 0.14mg | ||
ナイアシン | 0.7mg | ||
ビタミンB6 | 0.06mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 64μg | ||
パントテン酸 | 0.30mg | ||
ビオチン | 0μg | ||
ビタミンC | 13mg |
※食品成分データベース参照
みつばには「カリウム」や「βカロテン」が多く含まれていましたね。
他にも、みつば独特の香りには特有の成分が含まれているのですが、それについては、次の「効能」の項目で詳しく説明していきたいと思います!
みつばの効能
では、早速みつばに含まれている栄養素が、私たちの身体にどのような効能を与えてくれるのか、いくつかピックアップしていきます。
高血圧の予防・むくみ解消
高血圧の方にとっては、食中の塩分はとても気を遣うところですよね!病院でも、減塩食を進められることが多いと思います。
みつばに多く含まれている「カリウム」には、体内の余分な塩分を尿と一緒に体外へ排出してくれる効果があるので、高血圧の予防に効果があると言われています!
また、体内の余分な水分も一緒に排出してくれるので、むくみ解消の効果も得られます。いつもの食事にみつばを取り入れ続けることで、これら効果を実感できるかもしれませんね。
風邪予防
みつばに多く含まれている「βカロテン」には、免疫力を高めたり、粘膜を保護して呼吸器系を守るという働きがあります。
この働きによって、ウイルスが体内で増えるのを防ぎ、風邪を引きづらくするわけです。
βカロテンと言われると、かぼちゃを思い浮かべる方も多いと思いますが、実はみつばにはかぼちゃと同じくらいのβカロテンが含まれていたのです!
かぼちゃほど量を食べるのは難しいですが、手軽にβカロテンを摂取したいときは、みつばを食べてみるのも良いかもしれませんね!
ストレス解消・不眠の改善
みつば独特の香りは、「クリプトテーネン」と「ミツバエン」という成分からなっています。
この香りは、ストレス解消や不眠の改善に効果があると言われているので、仕事や心労から来る疲れで眠れない時などは、温かいお吸い物などにみつばを入れて香りを楽しむと良いかもしれませんね!
また、みつばの香りには食欲増進効果や消化を促進する効果もありますので、食欲が減退しているときには、みつばを添えた料理をチョイスしてみるのも良いでしょう。
オススメの調理方法は?
ここまで、みつばの栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理法についてまとめておきます。
なかなかメインの食材として扱うことが少ないみつばですが、「親子丼」や「かつ丼」に添えれば香りもいいですし、彩りもよくなります。また、「茶わん蒸し」も定番ですよね!
メインとして取り扱う場合は、茹でて「おひたし」にすれば量も食べられますし、ドレッシングやマヨネーズと和えて「サラダ」にするのもオススメです。バジルやパクチーのように、香りを楽しめるみつばは料理の用途も様々なので、ぜひ色々な料理に活用してみてください!
最後に、みつばの保存方法についてですが、乾燥しないようにビニール袋に入れてしっかりと密閉し、冷蔵庫に入れてください。
香りは徐々に少なくなっていきますので、なるべく早く使い切る方がよいでしょう。とはいえ、なかなか一気に使い切るのは難しいかもしれませんね。
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