現代人にピッタリの野菜!?モロヘイヤに含まれる栄養素や効能とは?
2017/11/29
モロヘイヤについて
出典:
http://www.sirogohan.com/recipe/moroheiya/
ほうれん草の様な見た目なのに、オクラみたいにネバネバした食感を持つ、ちょっと不思議な野菜「モロヘイヤ」。
他の葉野菜に比べると、まだまだ一般的ではないかもしれませんが、最近では近所のスーパーなどでも気軽に買うことができるため、少しずつ注目を集め始めている野菜です。
また、最近では青汁やグリーンスムージーの材料としても、ポピュラーになってきていますよね!健康系ドリンクの材料になるということは…もしかすると、たっぷりの栄養が詰まっている野菜なのでは?と期待値も高まりますよね!
そこで今回は、モロヘイヤに含まれている栄養素や効能についてまとめて行きます。
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モロヘイヤの発祥や概要
モロヘイヤの原産地はインドからアフリカ、中東などの熱帯地域と言われています。エジプトやアラビア半島では、昔からよく食べられてたそうで、絶世の美女と言われていたクレオパトラもモロヘイヤを食べていたんだとか。
日本に伝わってきたのは1980年代頃と、比較的新しい野菜です。虫や病気に強く、生命力もあるため、家庭菜園で育てる野菜としても人気が高まっています。
モロヘイヤという名前は、エジプトの方たちが呼んでいる名前をそのまま使用しているのだそうですが、和名はシマツナソと言い、タイワンツナソ、ナガミツナソとも呼ばれています。
また、食料としてだけではなく繊維原料としても利用されており、その場合はジュートという名前で呼ばれています。
モロヘイヤは暑い地域が原産のため、日本では6月~8月ごろの夏期に旬を迎え、ハウス栽培では4月~10月ごろに最盛期を迎えます。
日本国内でモロヘイヤの生産量が多いのは、群馬県、愛知県、三重県などの地域で、青菜野菜の多くが冬に旬を迎える中、モロヘイヤは夏の栄養補給や食卓の彩りとして重宝されています。
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モロヘイヤの栄養素
あまり聞いたことはないかもしれませんが、モロヘイヤは「王様の野菜」と言われています。
これは、どんな薬を飲んでも治らなかった王様の病気が、モロヘイヤのスープを飲んだことですっかり良くなったことから、そう呼ばれるようになったのだとか。
そんな、病気を治してしまうほどのモロヘイヤには、いったいどんな栄養素が含まれているのでしょうか?以下に、モロヘイヤに含まれる栄養素をまとめてみましたので、確認してみましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | モロヘイヤ |
---|---|
エネルギー | 38kcal |
水分 | 86.1g |
タンパク質 | 4.8g |
脂質 | 0.5g |
炭水化物 | 6.3g |
食物繊維(総量) | 5.9g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 1mg |
---|---|---|
カリウム | 530mg | |
カルシウム | 260mg | |
マグネシウム | 46mg | |
リン | 110mg | |
鉄 | 1.0mg | |
亜鉛 | 0.6mg | |
銅 | 0.33mg | |
マンガン | 1.32mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 840μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 10000μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 6.5mg | |
ビタミンK | 640μg | ||
ビタミンB1 | 0.18mg | ||
ビタミンB2 | 0.42mg | ||
ナイアシン | 1.1mg | ||
ビタミンB6 | 0.35mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 250μg | ||
パントテン酸 | 1.83mg | ||
ビオチン | 13.6μg | ||
ビタミンC | 65mg |
※食品成分データベース参照
栄養素の数値だけを見ても、非常に栄養価が高いことがわかりますね!
同じ青菜類で、一般的に栄養価が高いとされているほうれん草と比較しても、βカロテンやビタミンCは約2倍、カルシウムは約5倍と、モロヘイヤの栄養価がいかに高いかがわかりますね。
モロヘイヤの効能
では、栄養たっぷりのモロヘイヤを摂取することで、私達の身体にどのような効能を与えてくれるのでしょうか?
以下に、効能をピックアップしているので、確認してみましょう!
強い抗酸化作用
私達が酸素を取り入れエネルギーを作る際、強い酸化力を持つ活性酸素を生み出します。この活性酸素が体内で必要以上に増えすぎると、身体の内側を酸化させ細胞や血管の老化を進めてしまいます。また、活性酸素はストレスや紫外線などでも生まれ、生活習慣病の原因にもなっているのです。
そんな、少し厄介な活性酸素を減らすには抗酸化成分が有効と言われています。モロヘイヤには、βカロテンやビタミンC、クロロゲン酸などのポロフェノールなど、抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています。
抗酸化作用がある食材は数多く存在しますが、様々な種類のものを組み合わせて食べるのは大変ですよね?そんなときモロヘイヤなら、強い抗酸化作用を持つ成分がいくつも含まれているので、効率的に活性酸素を減らしていくには、とても有効な野菜と言えるのです。
日々の体調管理
前項目でモロヘイヤには様々な栄養素がたっぷり含まれていると説明しましたが、それらの栄養素が日々の体調管理にとても役立ってくれます。
例えば、ビタミンやミネラルを多く含んでいるので、インスタント食品を多く食べて栄養が偏っている方にとっては、バランスを取れる食材としておすすめです。
また、モロヘイヤにはシラスよりも多くのカルシウムが含まれていますので、魚を食べることが減り、カルシウム不足の人が多いと言われる現代人には、これもまたピッタリの食材と言えます。
ビタミンやミネラルが足りなくなると、身体を動かすエネルギーが作られず体調不良を起こしやすくなり、カルシウムが不足すると歯や骨がもろくなっていきます。栄養が偏りがちな方は、食事の中に上手くモロヘイヤを取り入れて、バランスよく栄養素を摂取すると良いでしょう。
美肌効果
女性の悩みのひとつである肌トラブル。これを解消するのに、モロヘイヤがとても役立ってくれます。
モロヘイヤに多く含まれているビタミンCには、シミやそばかすを防いでくれる効果があり、モロヘイヤのネバネバ成分のムチンは、お肌をみずみずしく潤してくれる効果があるんです!
また、先ほどご紹介した抗酸化作用は、アンチエイジング効果による美白・美肌効果が期待できます!夏場に多い紫外線が原因の肌トラブルですが、夏が旬のモロヘイヤを食べることで、バッチリ対策していけそうですね!
オススメの調理方法は?
ここまで、モロヘイヤの栄養素や効能について確認してきましたので、最後はオススメの調理方法についてまとめておきます。
モロヘイヤは、ほうれん草と同様に結石を引き起こすシュウ素を含んでいます。生で食べることもできますが、茹でることでシュウ素を流出させることができるので、調理の際は湯がいてから使用するのがオススメです!
下処理で湯がいた後は、お浸しにしてシンプルにいただくのも良いですし、ナムルや和えものでも美味しくいただけます。また、葉を細かく包丁で叩くとネバネバになってくるので、納豆・オクラ・とろろなどと一緒にネバネバ丼にするのもオススメです!
他にも、炒め物にしてもいいですし、カラっと天ぷらにしても美味しくいただけます。油で調理することで、βカロテンの吸収率を上げることもできますよ!
ただし、一点だけ注意していただきたいのが、モロヘイヤの実です。家庭菜園でモロヘイヤを育てた場合、実が出ることがあるのですが、この実はストロファチジンという強い毒性を持っていますので、絶対に食べないようにしましょう!もちろん、スーパーなどで販売されている葉の部分は無毒なのでご安心ください。
※モロヘイヤの実
出典:
http://matsue-hana.com/hana/moroheiya.html
このように、注意点だけ守ればモロヘイヤには様々な調理方法があるので、料理のバリエーションもグッと広がると思います。とても身体に良い野菜なので、ぜひ積極的に摂取してみてくださいね!
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