美肌効果に大きな期待が!?さつまいもに含まれる栄養素や効能とは?
2017/11/29
さつまいもについて
定番の焼き芋をはじめ、天ぷらやコロッケ、お味噌汁の具材など、様々な料理に使われている「さつまいも」。優しい甘さとホクホクの食感で、老若男女問わず幅広い年代に人気の野菜です。
さつまいもはおかずだけではなく、大学芋やスイートポテトなど、スイーツの材料としても使われています。その特有の甘さを生かしたスイーツは、おもわず野菜という忘れてしまうほど美味しいものばかり。
そんなさつまいもですが、その甘さゆえに食べ過ぎると「太ってしまう…」と思っている方も多いのではないでしょうか?また、さつまいもを食べると出やすくなってしまう、あの生理現象も…なぜ出てくるのか気になるところですよね。
そこで今回は、さつまいもの気になる疑問から栄養素や効能など、様々な情報をまとめていきます!
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さつまいもの発祥や概要
さつまいもは、ヒルガオ科さつまいも属の植物で、実は生態系が「アサガオ」に近い植物なんです。そのため、さつまいもの花はアサガオにとてもよく似ています。
原産地は南アメリカやペルー熱帯地方と言われており、日本へは中国を経由して伝えられました。1604年に琉球王国に伝わってきたさつまいもは、1700年代の初頭に薩摩藩へと伝わり、その後、国内で栽培栽培される事になります。
さつまいもは、別名「唐芋(からいも)」や「甘藷(かんしょ)」と呼ばれていますが、これは中国から伝わってきた芋という意味から「唐芋」という名前が付き、今でも九州地方ではこの呼び方をされる方が多いそうです。
その後、1732年に起きた「享保の大飢饉」の際に江戸幕府の徳川吉宗の目に留まり、江戸にも大きく広まることとなります。そこで、江戸では薩摩から伝わってきた芋という意味で「薩摩芋(さつまいも)」という名前が付いたそうです。
※さつまいもの花
出典:
http://wein.exblog.jp/7410146/
さつまいもにはいろいろな品種があります。近年、人気が急上昇してきた焼き芋の種類といえば、ネットリとした口触りと強い甘みが特徴の「紅はるか」や「安納芋」などがあります。
色の種類も豊富で、一般的にさつまいもといえば、皮が紫色で中身が黄色っぽいものを思い浮かべると思いますが、皮が白い「コガネセンガン」や、中身が紫色をしている「アヤムラサキ」などの品種もあります。
他にも、紫色の芋として有名な沖縄県特産の「紅芋」があります。ただ、この紅芋は大薯(ダイジョ)とも呼ばれ、ヤマノイモ科に属する別の種類なんです。少し紛らわしいところもありますが、覚えていくと良いかもしれませんね!
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さつまいもの栄養素
甘くて美味しい焼き芋は、寒い季節になると、ついつい食べ過ぎてしまいますよね!そんな、食べ過ぎてしまいがちだからこそ栄養素が気になるというもの…。
そこで、以下にさつまいもに含まれる栄養素を一覧でまとめてみたので、確認して行きましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | さつまいも |
---|---|
エネルギー | 132kcal |
水分 | 66.1g |
タンパク質 | 1.2g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 31.5g |
食物繊維(総量) | 2.3g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 4mg |
---|---|---|
カリウム | 470mg | |
カルシウム | 40mg | |
マグネシウム | 25mg | |
リン | 46mg | |
鉄 | 0.7mg | |
亜鉛 | 0.2mg | |
銅 | 0.18mg | |
マンガン | 0.44mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 2μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 23μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 1.6mg | |
ビタミンK | 0μg | ||
ビタミンB1 | 0.11mg | ||
ビタミンB2 | 0.03mg | ||
ナイアシン | 0.8mg | ||
ビタミンB6 | 0.28mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 49μg | ||
パントテン酸 | 0.96mg | ||
ビオチン | 4.0μg | ||
ビタミンC | 29mg |
※食品成分データベース参照
さつまいもに含まれる栄養素はこのようになっていました。心配だったカロリーも、それほど高くもないようですね。100gに対して140kcalというのは、ご飯やパンよりも低いカロリーなので、安心して食べられそうですね!
さつまいもの効能
では、さつまいもに含まれる栄養素を摂取することで、私達の身体にどのような効能を与えてくれるのか、以下にいくつかピックアップしてみたので確認していきましょう!
便秘解消
さつまいもには、不溶性食物繊維の「セルロース」が多く含まれているのですが、このセルロースが便秘解消にとても効果があると言われています。
他にも「ヤラピン」と言う、さつまいもにしか含まれていない独自の成分も便秘によく効くと言われ、この2つの相乗効果によって便秘解消に大きな効果が期待されています。
セルロースとヤラピンは、共にお腹の中で水を吸って大きく膨らみ、腸を刺激することで蠕動運動(腸が動いて便を外へと動かすこと)を活発にする働きがあります。この蠕動運動が活発になると、おならの元となるガスが発生するため、さつまいもを食べるとおならが出やすくなるんですね!
ちなみに、さつまいもを食べる際、一緒に水分を摂取することで、不溶性食物繊維の効果が上がるので、試してみてはいかがでしょうか!
美肌効果
さつまいもには多くの「ビタミンC」が含まれています。ビタミンCにはシミやそばかすの原因となるメラニン色素を取り除いてくれる働きがあるので、美肌効果に大きな期待がされています。
また、ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きがあるため、ふっくらみずみずしいお肌や、シワのないお肌を目指すには欠かせない栄養素と言えます。
ビタミンCは水溶性で水に溶けやすく、熱に弱いという特徴を持っていますが、さつまいもの代表的な食べ方の一つ「焼き芋」は水を使いませんし、さつまいもに含まれるデンプンがビタミンCを守ってくれるので、大きく損なわれることはありません。
また、さつまいもには若返りビタミンと呼ばれる「ビタミンB1」や、強い抗酸化作用を持つ「ビタミンE」も含まれているので、双方向からも美肌効果が期待できるでしょう!
ダイエットのサポートに
さつまいもは、その甘さから「太りやすい」と思われているかもしれませんが、先ほど確認したカロリーを見ると、そこまで高い数値ではないことがわかりましたよね?炭水化物の量だけで見ると、他の野菜と比較したとき少し多い量にはなりますが、ご飯や麺類と比較すれば、高すぎる値ではありません。
さつまいもは少量でも満腹感を得られますし、さらに、ビタミンCやビタミンB1、食物繊維などその他の栄養素がたっぷり含まれています。これら栄養素を摂取することで、ダイエット時の栄養補給にもなります。
だからと言って、さつまいもばかり食べていてはダイエットにはなりません。3食のうち1食の主食をさつまいもに置き換えてみてください。朝食に食べると、ビタミン類の吸収率が高いのでオススメです!
ダイエット時には、甘いものを断ってストレスが溜まってしまったり、栄養の偏りで肌がボロボロになりがちなので、ぜひダイエットのサポートにさつまいもを取り入れてみてくださいね!
オススメの調理方法は?
ここまで、さつまいもの栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理方法についてまとめておきます。
さつまいもの食べ方と言えば、やはり焼き芋ですよね!家庭で美味しい焼き芋を作るポイントは、強火ではなく弱火でじっくりと火を通すことだそうです。もちろん大きさにもよりますが、160℃~180℃で90分ほど加熱すると良い具合に仕上がるそうなので、試してみてください!
他にも、そのまま輪切りにして天ぷらにしたり、甘煮にすることで、ご飯のおかずにすることもできます。皮付きのまま細切りにして、炒め物にしても美味しいですよ!
スイーツにするなら、大学芋も皮付きがいいですね。スイートポテトも皮付きのさつまいもをくり抜いて器にすると、見栄えも良いですし、栄養もしっかり摂取できます。ぜひ丸ごと残さずに食べてくださいね!
ちなみに、独自の成分「ヤラピン」や「食物繊維」は、中身の部分より、皮に多く含まれているので、皮も一緒に食べられる調理方法を意識すると良いかもしれませんね。
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