抗酸化作用でガンや動脈硬化を予防!カリフラワーに含まれる栄養素や効能とは?
2017/11/29
カリフラワーについて
サラダやピクルス、オーブン料理にスープなど、様々な料理に使われている「カリフラワー」。花のように真っ白な色が、料理に華を添えますよね!
カリフラワーといえば、似ている野菜としてブロッコリーの名前を挙げる方が多いのではないでしょうか?
確かにカリフラワーとブロッコリーは、同じアブラナ科の野菜で見た目もよく似ているように見えますが、よーく調べていくと様々な違いが分かってくるんです!
そこで今回は、ブロッコリーとの違いを含め、カリフラワーに含まれる栄養素や効能など様々な情報を紹介していきます!
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カリフラワーの発祥や概要
カリフラワーの原産地は、地中海沿岸のヨーロッパ地域と言われていますが、現在のところ明確にはわかっていません。
有力な説として、野生のケールが原産となりブロッコリーが生まれ、その突然変異でカリフラワーが誕生したと言われています。似たような2つの野菜ですが、ブロッコリーのほうが先に誕生していたんですね!
ヨーロッパでは2000年も前から栽培されていたカリフラワーですが、日本に伝わってきたのは明治時代の事で、当時は花梛菜(はなはぼたん)と呼ばれていましたが、広く普及することはありませんでした。
しかし、第二次世界大戦後に日本で洋食文化が広まったことや、栽培技術が進歩したことによって、昭和30年ごろから、広く普及する事となります。
カリフラワーとブロッコリーは共に、上部に花が密集した形をしていますが、カリフラワーはつぼみが一つの塊のようにくっついているのに対して、ブロッコリーは集まった先端につぼみがあります。また、カリフラワーは単色野菜に対して、ブロッコリーは緑黄色野菜という違いもあります。
以前は、カリフラワー独特の形状が白雪を連想させると言われ、ブロッコリーよりも珍重されてきましたが、最近では人気が下火になってきているようで、生産量も徐々に減ってきています。
ただ、近年ではオレンジ色や紫色など、色とりどりの美しいカリフラワーの品種が誕生したことで再び脚光を浴び始めています。これから、またカリフラワーの生産がどんどん盛り上がっていくといいですね!
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カリフラワーの栄養素
ブロッコリーにはたくさんの栄養素が含まれているだけに、突然変異で誕生したカリフラワーにも、たくさんの栄養素が含まれていることが期待できそうですね。
そこで以下に、カリフラワーに含まれる栄養素をまとめてみたので、確認してみましょう!
※可食部100gの含有量
食品名 | 野菜 |
---|---|
エネルギー | 27kcal |
水分 | 90.8g |
タンパク質 | 3.0g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 5.2g |
食物繊維(総量) | 2.9g |
ミネラル含有量 | ナトリウム | 8mg |
---|---|---|
カリウム | 410mg | |
カルシウム | 24mg | |
マグネシウム | 18mg | |
リン | 68mg | |
鉄 | 0.6mg | |
亜鉛 | 0.6mg | |
銅 | 0.05mg | |
マンガン | 0.22mg |
ビタミン含有量 | ビタミンA | レチノール当量 | 2μg |
---|---|---|---|
βカロテン当量 | 18μg | ||
ビタミンE | αトコフェロール | 0.2mg | |
ビタミンK | 17μg | ||
ビタミンB1 | 0.06mg | ||
ビタミンB2 | 0.11mg | ||
ナイアシン | 0.7mg | ||
ビタミンB6 | 0.23mg | ||
ビタミンB12 | 0μg | ||
葉酸 | 94μg | ||
パントテン酸 | 1.30mg | ||
ビオチン | 8.5μg | ||
ビタミンC | 81mg |
※食品成分データベース参照
カリフラワーにも、たくさんの栄養素が含まれていましたね!なかでも、カリウムの量が際立って多く、ビタミンCもたっぷり含まれていました。
このビタミンCですが、ブロッコリーと比較すると含有量は少ないのですが、カリフラワーのビタミンCは熱に強いという性質があり、共に茹でて食べた場合、ブロッコリーと同等の量を摂取できると言われています。
カリフラワーの効能
では、カリフラワーに含まれる栄養素を摂取することで、私達の身体にどのような効能を与えてくれるのでしょうか?
以下に効能をいくつかピックアップしていますので、確認していきましょう!
美肌効果
カリフラワーに含まれているビタミンCには、美白やシミそばかすなどの原因となるメラニン色素を防ぐ効果、抗炎症作用でニキビ予防などの美肌効果もあると言われています。
紫外線を多く浴びてしまったときには、肌トラブルが心配になりますが、ビタミンCを補給することで、シミやそばかすなどの肌トラブルを減らすことができるのです。さらに、すでに出来てしまっている傷やヤケドを治す働きもしてくれるのだとか。
また、若々しいお肌に必要とされるコラーゲンの生成にも、ビタミンCが必要不可欠です。肌のハリやシワへの対策には、コラーゲンが欠かせないので、ビタミンCは必ず摂取しておきたいですね!
強い抗酸化作用
カリフラワーにはメチルアリルトリスルフィドや、アブラナ科の野菜に含まれているアリルイソチオシアネートなど、強い抗酸化作用を持つ成分が多く含まれてます。
体内に活性酸素が増えてくると、血管や細胞を錆びさせていき、心臓病や脳卒中、ガンの原因となります。なんと病気の約90%が、活性酸素が原因で起こるとも言われているんです。
カリフラワーに含まれる抗酸化作用は、この活性酸素を除去してくれる効果があり、心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化や血栓ができるのを防いだりしてくれます。
抗酸化作用はこれらの病気を予防するだけではなく、お肌のアンチエイジングにも効果があります。ちなみに、先ほどのビタミンCも、実は抗酸化作用を持つ成分なんですよ!
高血圧の予防・むくみ解消
塩辛い食事を摂ると、のどが渇きますよね?これは、塩分を過剰に摂取すると血液中のナトリウム濃度が上がってしまい、身体が上がりすぎたナトリウムの濃度を下げようとするために起こる現象です。
その際、過剰に水分を摂取してしまうと、血管内の水分量が増え血圧が上がってしまったり、手足がむくむという症状が出てしまいます。これが、塩分を摂りすぎると血圧が上がる理由です。
そこで、カリフラワーに多く含まれるカリウムが大きな役割を果たしてくれます。カリウムは、ナトリウムを吸収して、尿と一緒に排出する働きがあるため、体内の多すぎるナトリウムを減らすのに、とても効果的な成分なんです。
日頃から、塩辛い食事をしている方や、高血圧を気にしている方、むくみが激しいという方は、カリフラワーに含まれるカリウムを積極的に摂取すると良いでしょう!
オススメの調理方法は?
ここまで、カリフラワーの栄養素や効能について確認してきましたが、最後はオススメの調理方法についてまとめておきます。
カリフラワーは茹でて食べるのが一般的ですが、鮮度が良ければ生食も可能です。茹でてから冷凍保存することも可能ですので、鮮度が良いときは、早めに調理するようにしましょう!
茹でる以外にも電子レンジで調理する方法もあるようで、特に色が付いたカリフラワーは色が抜けず綺麗に調理できるようです。また、水に浸すのとは違い、栄養素が茹で汁に溶けだすこともありません。
ただ、食べたときの食感や縮み具合は茹でた方が良いそうなので、作る料理やお好みに合わせて、調理してみてください!
食べ方としては、サラダやピクルスにするのが一般的に多いようです。温野菜にして、マヨネーズやドレッシングだけでなく、バーニャカウダソースで食べるのも近年人気が高いですよね!その他、ポトフの具材にしたり、炒め物にしても美味しくいただけます。
カリフラワーに含まれているビタミンCは、新陳代謝を高めてくれるビタミンEとの相性が大変良いと言われています。
アーモンドやオリーブオイルにはビタミンEが多く含まれているので、砕いたアーモンドをトッピングしたり、オリーブオイルで炒めるなど、調理行程のなかにそれらを取り入れてみるのも良いかもしれませんね!
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