リラックスや骨粗しょう症に効果あり!バジルに含まれる栄養素や効能とは?

      2017/11/29

バジルについて

プレートの上に置かれたバジル

パスタやピザなど、イタリア料理に欠かせない野菜のひとつ「バジル」。イタリア料理は日本でも人気が高いため、ほとんどの方が一度はバジルを食べたことがあるのではないでしょうか?

バジルといえば、やはり香りの良さが特徴的な野菜ですよね。いつもの料理にバジルを加えるだけで、本格的なイタリアンのような香りに変化させてくれます。

そんな、料理を美味しく感じさせてくれるバジルの香りですが、なんと私達の身体に良い影響をもたらしてくれる素晴らしい効能があるようなんです!

そこで今回は、バジルに含まれる栄養素や効能など、様々な情報をまとめていきます。

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バジルの発祥や概要

収穫前のバジル

バジルは、シソ科メボウキ属の植物で、100種類以上もの品種があるそうです。私達が一般的にイタリアンなどで食べているのはスイートバジルという品種で、和名は「メボウキ」。イタリア語が由来になっている「バジリコ」の方が聞き慣れていますよね。

日本でもバジルという名前が浸透しているため、和名のメボウキと言われてもピンと来ない方が多いはず。

このメボウキという名は、バジルの種が水分を含むとゼリー状になり、それを使って目の汚れを取る目薬として利用されていたことから付けられたのだそうです。

最近ではこのバジルの種が「バジルシード」と呼ばれ、ダイエット食品として注目されています。

バジルシード

バジルといえばイタリアのイメージが強いですが、実はインドから熱帯アジアにかけた地域が原産で、古代エジプトの王たちのお墓からもバジルの種子が見つかっているほど古い歴史を持つ野菜なんです。

一説ではインドからヨーロッパへバジルを伝えたのは、あのアレキサンダー大王だと言われています。

日本には江戸時代ごろ、すでにバジルが入ってきたとされていますが、当時は現在のようにハーブとしてではなく、先ほどもお話ししたように種を利用する目的だったそうです。

日本でこれほどまでにバジルが食べられるようになったのはバブル期にイタリア料理店が急増したことがきっかけで、高級レストランはもちろんのこと、ファミリーレストランでも気軽にイタリア料理を楽しめるようになったことから、日本でもバジルが一般的なものとなったようです。

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バジルの栄養素

古代ギリシャでは、バジルを薬として服用したり、浴槽にいれて薬風呂として利用していたそうです。

このような使い方をされていたということは、身体に良い成分が多く含まれていそうですよね!そこでさっそく、バジルに含まれる栄養素を確認していきましょう!

※可食部100gの含有量

食品名 バジル
エネルギー 24kcal
水分 91.5g
タンパク質 2.0g
脂質 0.6g
炭水化物 4.0g
食物繊維(総量) 4.0g
ミネラル含有量 ナトリウム 1mg
カリウム 420mg
カルシウム 240mg
マグネシウム 69mg
リン 41mg
1.5mg
亜鉛 0.6mg
0.20mg
マンガン 1.91mg
ビタミン含有量 ビタミンA レチノール当量 520μg
βカロテン当量 6300μg
ビタミンE αトコフェロール 3.5mg
ビタミンK 440μg
ビタミンB1 0.08mg
ビタミンB2 0.19mg
ナイアシン 0.6mg
ビタミンB6 0.11mg
ビタミンB12 0μg
葉酸 69μg
パントテン酸 0.29mg
ビオチン 0μg
ビタミンC 16mg

※食品成分データベース参照

バジルに含まれる栄養素はこのようになっていました。注目すべきは、βカロテンの含有量!6300μgという数値は、野菜の中でもトップクラスです。

また、カルシウムやビタミンKの数値も、非常に高い事が分かります。

これらの栄養素が私達の身体にどのような効能をもたらしてくれるのか、次の「効能」の項目で詳しく確認していきたいと思います。

バジルの効能

バジルを食べる子供

では、バジルに含まれている栄養素が私達の身体にどのような効能を与えてくれるのか?いくつかピックアップしていきたいと思います!

抗酸化作用

バジルには「βカロテン」「ビタミンE」「ビタミンC」など、抗酸化作用をもつ栄養素が数多く含まれています。

特にβカロテンの量は他の野菜と比較しても含有量が非常に多いため、抗酸化作用の効果がより期待されているんです。

そもそも抗酸化作用とは、体内に増えすぎた活性酸素を除去してくれる働きの事で、この活性酸素が体内で増えてくると、血管や細胞を錆びさせていき、心臓病や脳卒中・ガンの原因になる可能性があるんです。

それだけではなく、なんと…病気の約90%がこの活性酸素が原因で起こるのだとか。

バジルは、アメリカの国立がんセンターが発表した、がんの予防に有効な植物性食品のリストにも掲載された実績があります。それだけ、バジルの持つ抗酸化作用に効果があるという事ですね。

骨粗しょう症の予防

身体にカルシウムが不足してくると骨がもろくなり、骨粗しょう症になりやすいと言われています。バジルには、100g中240mgもの「カルシウム」が含まれており、これは牛乳100g中に含まれるカルシウム量の倍以上の含有量なんです。

また、カルシウムを骨に取り込む作用を持つ「ビタミンK」や、カルシウムと共に骨を強化してくれる「マグネシウム」も、バジルには多く含まれています。

骨粗しょう症は直接命に関わるような病気ではないと言われていますが、骨折等を繰り返して起き上がれなくなり、そのまま寝たきり状態になってしまう人も多い怖い病気です。

バジルを摂取することで、日頃から骨粗しょう症を予防しておくといいですね!

リラックス効果

バジルは香りが良いことで知られていますが、その香り成分である「リナロール」や「カンファー」、「オイゲノール」などには、リラックス効果があると言われています。

特に、精神的に疲れたときや不安を感じている時の効果が大きく、心のバランスを正常に保ち、気持ちを落ち着かせるには最適なのだとか。そのため、大事な会議の前や、受験前などに向いている香りかもしれませんね。

収穫したばかりの生のバジルは特に強い香りを放ちますが、乾燥したバジルでも香りを楽しむことができます。

また、バジルの香りがするアロマオイルもあるので、気軽に利用してみると良いかもしれませんね。

オススメの調理方法は?

バジルとトマトのカプレーゼ

ここまで、バジルの栄養素や効能について確認してきましたが、最後にオススメの調理方法についてまとめておきます。

バジルといえば、やはりイタリアンには欠かせない野菜のひとつですよね!さらにイタリアンで定番のトマトとの相性がものすごく良いんです!

ピッツァマルゲリータは、トマトソースとモッツアレラチーズ、そしてバジルで作るシンプルなピッツァですが、それぞれの美味しさがバランスよく調和しています。

また、カプレーゼもトマト・モッツアレラチーズ・バジルの組み合わせで作るサラダで、この色合いはイタリアの国旗を連想させますよね。

カプレーゼは簡単に作れて色合いも華やかなので、パーティー料理などにもオススメです。

ジェノベーゼソース

もうひとつ、バジルを使ったイタリアンで有名なのがジェノベーゼです。ジェノベーゼはイタリアのジェノバで作られたソースの事で、バジル・にんにく・チーズなどを入れて作ります。

とても香りが良く、緑のキレイな色合いが特徴で、パスタだけでなくお肉やお魚にかけても美味しくいただけます。バジルを多く食べられる上に、ミキサーに入れて混ぜるだけなので、ぜひ作ってみてくださいね!

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